ピエンローを一言で説明すると白菜鍋です。 白菜が主役の、白菜を食べる鍋なのです。
舞台美術家の妹尾河童さんが著書「河童のスケッチブック」で紹介し、 一躍有名になった鍋です。
近頃色々な料理名でこのピェンローが各メディアに紹介されているのを見かけますが、 火付け役はやっぱり河童さんになります。
作り方だけ聞いてみても、実際に作って食べてみるまでは「うーんなんだかピンとこない・・・。」という人が大半ではありますが、 一度作って食べてみて、それ以来ずーっと病み付きになり、我が家の定番鍋になったという人物を何人も知っていますオイは。
できれば白菜がグッと美味しくなる冬に作ってみてください(いや、夏でもウマイか)。
土鍋で作るときは、土鍋よりも大きい別鍋でかなり多めにダシをとっておいたほうが身のためです。 なぜならば、春雨がダシを吸っちゃうし、雑炊を作るときにスープが無かったらなんともむごい話になりますからね。
白菜を切ります。 根っこに近い白い部分は細く千切りにします。 この部分はスープに溶けこませて甘味アップの大事な役割を担っているわけです。
青い部分は大きめのザク切りしておきます。 グツグツ煮てからしんなりさせて、食べます。
白菜の芯だって、細かく刻めばおいしく食えます。 どうせ溶けてしまいますし。
白菜を選ぶ際には、持ってみてズッシリ重いものを選びましょう。
〜 20分ぐらいコトコト煮ている間に次の準備。 〜
※鶏のむね肉はちょっとポサポサしているのであんまり使用しません。
※オイは白菜一個に対して500gくらいは使います。
肉を切っているうちに、千切り白菜の白い部分がくたってきていると思いますので、切った豚肉、鶏肉をその上から入れて、さらに白菜の青い葉の部分をドサッと投入します。
ちょうど葉の部分で蓋をするという感じ。 強火でゴトゴト煮ると、スープが濁りますので、火加減に注意してください。 時折アクをすくいながら、煮込みます。
〜さらに20分ぐらいコトコト煮る。 たまにアクをすくう 〜
「え、ピェンロー完成なの? 味付けっちゅー味付けはしてないじゃないか! ズズッ、味薄っ。」
なんて言う風にあわてないで下さい。 ピェンローの最終的な味付けは、塩と七味(一味)でやります。
鍋から自分の器にピェンローを取り分けて、自分好みの分量の塩と七味を入れます。 少し味見して薄ければ塩を足す。 塩辛くなりすぎたらスープを足す。 こんな感じで楽しむわけです。
「鍋の中に最初から塩と七味を入れてさ、味を整えておけば手間がはぶけるのではないの?」とか言う人もおりますが、 人には味の好みというものがあるわけです。 各自で最終的な味付けをして、たまには他人のピェンローが どのくらい美味しいのかを確認しあいながら、「お、キミのは少し辛いな。 オレのをちょっと食ってみてよ。 ウマいでしょう。」 とかイイながら食うものなのです。
シメはピェンロー雑炊略してピェンゾーでどうぞ! 腹いっぱい食って飲んだら雑炊を作ります。 作り方は簡単。 ご飯を鍋に入れて、残った塩と七味を調整しながら入れて、 飲み残しの日本酒なんかをドバッと入れて、味をみます。 火を止めて、好みで生卵を割り落としてかきまぜるとできあがり。
※最近ではピェン麺を作ります。 雑炊に飽きたら作ってみてください。 ピェン麺
扁炉が載ってる「河童のスケッチブック」を読んだのは、かれこれ5年ぐらい前のことでした。 半信半疑で作って以来、ウマすぎて我が家ではすっかり定番の鍋になって、今では冬になると月に2回、ピェンロー会を開く程になりました。
作りなれてくるうちに、どうにかしてもっと美味しい鍋に改良してみようという欲が出てきたりもしましたが、 カッパさんの言う通り、ピェンローには何も足さない何も引かないほうが良いという結論に至りました。(ダシ昆布は足しとるうちにはいらんやろ。) 美味しくて安上がりなピェンローが、もっと広く知れ渡るといいな、と思います。
「河童の対談 おしゃべりを食べる」の扁炉についての記述をメモしておきます。
05/07/19