豚肉って便利ですよねー色んな料理に使えるし部位によっても楽しみ方が様々ですし。
豚の角煮を一日がかりでこしらえようと思い立ち、カミさんに「豚のバラ肉をブロック」で買ってくるようお願いしておいたのですが、 「豚の肩ロースの塊」を買ってきやがりました。 いつものことですもはや腹すら立ちません。 肩ロースで角煮ができないわけでもないのですが、やはりバラにはかないません。
ローストポークにはうってつけかと思いきや、塊の大きさが不十分です。 薄くそいで「ちょっと厚めのしょうが焼き」にするのはとてもオススメの調理法ですが、ついこの前食べたばかりです。
トンカツを作るにはやっぱり赤身のロースかヒレがいいと思いますし、 こうなると、ポークソテーしか道はないと思います。 そしてそれが王道かと思われます。
なので今回は、厚切り肉のポークソテーを作ることに決定しました。 でもそれだとなんか面白くないので、豚肩ロースの塊肉を、ちょっとこだわってソテーしたのち、なんかこう、 別の料理名をつけてみたいと思います。 うーんそうですね、豚の鉄板焼き! ストレートな名前でしっくりきますがなんちゅうかこう・・・略して豚テツ!
そうです、豚テツと名付けました。
これが間違って買ってこられた豚肩ロースです。 これをどう、バラと見間違えればよいのかオイには皆目見当もつきませんがそれはまた別の話。
ロース特有の分厚い脂身がついておりましたが今回はとっぱらっちゃいました。
この、厚み5センチはあろうかという塊を、ヒレステーキのように焼けば格好よくて見栄えもするでしょうが食べにくいでしょうし、 第一焼くのに失敗してしまうハズです。 だからここは半分の厚みにそぎたいと、おもいます。
※筋切りをする場合はここでどうぞ。
室温に戻した厚さ約2.5センチの肩ロースに塩、胡椒をふります。 両面にまんべんなくおねがいします。
鉄板(フライパン)を中火にかけまして、油を引きます。 今回、はじめにとっぱらった脂身を焼き溶かして油として用いる手段をとっておりますが、なにふつうのサラダ油で結構です。 多めの油で、「まるで揚げるかのように焼く」つもりです。
肉を静かに入れて、焼きはじめます。
時折ゆらしながらそのまま5分ぐらい焼くと、軽く焦げ目がついているハズです。 そうしましたら弱火にして、 裏返し、これからおよそ15分かけて焼きあげます。
チキンソテーはフタをして、20分かけて焼きあげますが今回はフタをしません。 フタをしなくても十分中まで火が通ります。
さて15分も時間がありますからサイドメニューのひとつやふたつ、すぐに作れますがその前に、豚テツのタレを調合しておきましょう。 醤油、酒、みりんをあわせ、そこへニンニクのすりおろしたのを加えておきます。 はいこれだけ。 超簡単です。
15分間ただ肉を見つめているだけではありません。 途中3、4回、焦げ目をみながら肉をひっくり返してみたり肉からにじみ出た油をかけてみたり、 おしつけてジューッといわせてみたりしたほうが楽しくもあり、おいしくなるものです。
さて15分が経過しました。 まんべんなく焼き色がついて美味しそうです。 ここで肉に鉄串を突き刺してみて、血がにじみでるようでしたら芯まで焼けていません。 もう少し焼き続けます(くれぐれも焼きすぎにはご注意ください)。 透き通った肉汁がでたら、焼けている証です。 火を止めて、肉を鉄板から上げてください。
※鉄串による焼き加減チェック法はよく耳にする話ですが、これにはかなり信頼性があり、なおかつわかりやすいものです。
肉を器に盛り付けまして、さあ冷めてしまわないうちにタレの仕上げに取りかかります。
フライパンに残った油をキッチンペーパーで8割がた拭き取ります。 こびりついているカスは旨味の素ですからそのまま残しておいてください。
鍋を火にかけて、すかさず調合しておいたタレを注ぎます。 「ジャーッ」と音を立てながらすぐ煮立つのでザッとひとまぜして火を止めて・・・
急いで肉の上から回しかけます。
熱々をいただきます。 どうして画像がナナメになっているのかというと、肉から流れ落ちるタレと肉汁を眺めているうちに首が横になり、そのままシャッターを切ったからです。
更新日:23/03/15
公開日:10/06/02