猛暑の頃は、あれほどありがたかったのに、寒くなるとガタッと消費量が落ちてしまうのはビールの宿命です。 そんなビールをこれからの季節に活用するには・・・煮込んでみるというのはいかがでしょうか。
冷えていないとその価値ガタ落ちのビールをぬるく、というならばまだしも煮立ててしまうのです。 暴挙のように聞こえますが、 これはカルボナードという、れっきとしたベルギーの郷土料理を作ろうという試みなのでした。 いわば牛のビール煮込みです。
あらかじめタマネギを好きなだけせん切りにしておきます。
バターを溶かした鍋に叩き潰したニンニクを放り込み、 色づいたところで牛肉を加えます。 両面焦げ目がつくまで焼いてから、肉を一旦取り出します。 この料理は安い牛肉を使ったほうが旨くなると思っています。
牛肉を取り出した鍋に用意しておいたタマネギスライスを投入し、キツネ色になるまで炒めます。
キツネ色のタマネギの上から小麦粉少々を振りかけまして、炒め合わせます。 粘ってくるので焦げないよう注意してください。
のけておいた牛肉を戻し、ビールをトクトクトクと注ぎ込みます。 ビールで素材がヒタヒタにならない場合は、水を足してください。
30分ほど弱火でグツグツ煮込みます。 途中、汁が減ってきたら、その都度足して調整します。 仕上げに塩、胡椒で味を調えれば、 ビール煮込みの完成です。
ご飯のおかずによいものですが、我が家ではパンにはさんで食べることもあります。 ビールの底ヂカラを思い知らされる一皿です。
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10/12/23