カミさんときたら、弁当買う際は、「チキン南蛮弁当以外は食べない」という頑固な姿勢を長年続けているわけではありますが、逆にいうとチキン南蛮って、それほどご飯に合う、飽きのこない食べ物だとも言えます。
ご飯のおかずだけでなく、ビールのつまみにもモッテコイですから、買うばかりではなく、たまには作ってみましょうよ。
さて。 主役のチキンは今回モモ肉を用いておりますが、ササミでも、むね肉でも美味しく作れます。 モモ肉はスジを取り除いたり、火が通りやすいように厚みをそいだり、と手間をかけるほうが食べやすくもあります。 軽く塩、胡椒を振ります。
※今回、肉に厚みがあったので、3分の2に程度の厚さになるようそぎました。 そいだ身は、棒状に切り分けてから、別途チキン南蛮スティックを作ります(後述)。
卵、水、小麦粉を溶いて天ぷらみたいな衣を作ります。 小麦粉を多めにし、ややもったりする厚みのある衣を作ったほうが、お店やさん風になります。
下準備をしておいた鶏肉に、衣をまんべんなく塗りつけます。
衣をつけた肉を、180度の油でじっくり5分揚げていきます。 まるで巨大な唐揚げを作るかのように、両面こんがりと揚げていきましょう。
チキンを揚げているうちに、南蛮ダレの仕込みにはいります。
作り方は、鍋に出汁、 醤油、みりん、昆布を入れて火にかけて、沸いたら火を止めます。 冷めてから酢を加えると南蛮酢のできあがりです。 詳しくは、南蛮だれの作り方をどうぞ!
揚がった肉の油をよく切り、すかさず南蛮ダレに浸します。 長時間漬けすぎると、衣がタレを吸いすぎて膨張し、おかしくなるのでサッとで結構です。
といいますか、切り分けた肉を器に盛り付け、上からタレを回しかける方法でも全然美味しく仕上がります。 その場合、南蛮ダレをトロミがつく程やや煮詰めると様になります。
あとはタルタルソースを小脇にそえて、食べるのみです! 衣をやぶることなく上手に切り分けるには少しコツがいりますので、 そんな場合は器にチキンを丸ごと乗っけて、上から南蛮ダレ、そしてタルタルソースをかけるとキマります。
さて次は、厚みをそいだ残り肉を使って棒状のチキン南蛮を作ります。
普通に作っても面白くありませんので、衣をちょっと面白くします。
まずは檀流の釜揚げうどんの時に作ったように、揚げ玉を作ります。 生地の残りを油へ散らせばすぐにできますが、 面倒くさければ買ってきてもかまいません。
さて衣をくぐらせた鶏モモ肉の表面に、揚げ玉をまぶしつけていきます。 神経質にまんべんなくまぶさなくても、揚げるとそれなりに仕上がります。
こちらのほうがビールのつまみには手軽でよいものです。
06/06/21