「はぁ?だいこん餅?知らねぇ」と、だいこん餅を少しバカにしていたのですが作ってみてビックリ、とても美味しいです。 一度自作してからというもの、中華系レストランのメニューにはちゃっかり大根餅が 載せられていることが多い事に気づき、注文して食べたり、人にすすめるようになりました。 おせち料理によいそうです。
1、大根餅とはカンタンにいうと、上新粉で作った蒸し餅であり、広東の点心だと檀さんはおっしゃいます。 なので上新粉がなければ始まらないのです。
ちなみに上新粉とはうるち米を水洗いして乾かし、細かい粉にしたもので、主に団子やまんじゅうなど和菓子に用いられるものです(広辞苑より)。
そんな上新粉を500グラムばかり用意しましょう。
2、大根餅というぐらいですから大根を用意します。 普通の大きさのダイコンのおよそ5分の1ぐらいを用意し、皮をむいて短冊形に切り、ひたひたの湯で柔らかくなるまで煮ます。
3、煮あがった大根をザルにあけ、すり鉢にうつし、つぶしていきます。 大根の煮汁はあとで使いますので捨てないでください。
4、ある程度大根をつぶしおえたらそこへ上新粉を加え、大根の煮汁を加えつつ、こね合わせていきます。 ちょうど耳たぶ程度の塊を作るつもりでこねあげ、大根の煮汁が足りずに硬かったりした場合はお湯を追加すればよいと檀さんはおっしゃいます。
5、上新粉と大根がほどよくこね合わさってきた頃、豚の背脂をさいの目に切って湯引きしたものを加え、混ぜ合わせます。 背脂の分量は大根と同じ程度です。
6、背脂を加え、さらに塩、胡椒少々、胡麻油を大さじ1程度混ぜ合わせ、どんぶりに入れて1時間程度蒸します。
蒸したらこれで大根餅の完成! というわけではありません、次をごらんください。
7、大根餅が冷めたら、かき餅形に厚めに切って…
8、油を引いたフライパンで両面こんがりと焼き上げます。 使用する油はラードでもサラダ油でもごま油でもバターでもてんぷら油でもなんでも結構でイロイロやってみるほうがよいそうです。
ラー油をたらしこんだ醤油をつけながら食べます。
以上大根餅でした。 パリパリしてて、滋味があり、おやつにも、肴にもよいです。 子供が食べる場合は醤油とラー油をつけなければよいです。
アレンジとして椎茸を混ぜ込んでみたり、ギンナンだの豚肉だの、乾しエビや貝柱をよく戻しておいて、汁ごと加えてみたり、ラプチョンという中国式豚の腸づめをナナメに切って練り混ぜたら豪華な 大根餅になると、檀さんはおっしゃいます。 想像しただけで美味しそうであります。 ※れんこん餅もどうぞ!
邱 永漢の『食は広州に在り』に、大根餅の作り方がありました。
大根と米の粉のほかに、「ラブヨツ」という「豚肉を醤油に漬けて干したもの」や、腸詰、ムキエビ、パセリの一種、さらには魚を細かく刻んで入れたりもするそうです。
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