完全再現を終えて

わが師、檀一雄

完全再現を終えて

檀流クッキング完全再現をはじめたのは2005年の12月でした。  この度およそ4年間かけて取り組んできた全92種の料理を完全再現することができました。  手許の檀流クッキングは使い古されてボロボロになりました。

檀一雄さんと、これまでにメール等で励ましをいただいた方々に深くお礼を申し上げます(あと毎回文句も言わず全部食べきってくれた家族にも)。

檀流クッキング

さて。 ほっとひといきついたところで以前作ったページを読み返してみると、ちょっとムリがあるものや、写真を取り直したい料理などがいくつか見つかります。

もっと完成度を高めたいという欲求も沸き起こってきました。 ですから料理は網羅しましたが、ぷちぐるの続く限り、少しづつ修正を加えていきたいと考えております。  こうなりゃ生涯をかけて檀流クッキングと向き合おうという気持ちです。 これからもどうぞよろしくお願い致します。

以下檀流クッキングに関して少し自問自答します。


檀流クッキングで一番好きな料理はどれ?

好きなのが沢山あるので決めあぐねてしまうのですが、どれかひとつ選べといわれたらベタになりますがビーフ・シチューを挙げてしまいます。

家族にも人気があるし、色んな集まりがある際にビーフシチューを作ってもっていくと大好評だからです。 オイの顔を見るなり「ビーフシチューはどうした?」という人さえおります。  皆様の周辺でやたらビーフシチューを持ってウロウロしている男がいたならばたぶんそれはオイです。


檀流クッキングで一番嫌いな料理はどれ?

うーん思い当たりません。 全部好きです。


檀流クッキングで一番大変だった料理はどれ?

これもイロイロ思い浮かびますがそうですね、伊達巻きでしょうか。 もう何べんも作り直しました。  いまだに納得できない仕上がりですので正月にむけて作り直そうかと思います。


最後に一言

当初から言いたくてウズウズしていたことがあります。 それは、檀流クッキングは巻末の解説もすばらしいということです。  解説を書いておられるのは荻 昌弘さんです。 少し引用してみようとも思いましたが、そうなるとすべてを引用してしまいたくなるぐらいすばらしい解説なのでやめておきます。


投票しませんか?

檀流クッキングの中であなたお気に入りの料理を是非ご投票ください。

檀流クッキング - あなたのお好みはどれ?


檀流クッキングについて

昭和44年2月から、46年6月まで毎週一回サンケイ新聞に連載されていたものです。 新聞連載中には毎回、調理をしている檀さんの写真が掲載されていたそうです(すごい見たい)。


檀さんのお孫さんにあたる方からのコメント

ぷちぐる掲示板にコメントを頂戴いたしました↓

[1843] ありがとうございます 投稿者:dang 投稿日:2008/10/09(Thu) 18:15

オイさん、はじめまして

わたくしは檀一雄の孫にあたる者ですが、たまたまサイトを見つけてびっくりしました。祖父の料理を愛してくださってありがとうございます。

ここにある料理は、子どもの頃から毎日のように食べているものばかりです。

祖父が亡くなってから33年になりますが、今でも食卓の真ん中にでーんと座っている気がします。さあどんどん食べなさい、と。

祖父が残してくれたのは、よそいきでもなんでもないごくごく当たり前の家庭料理ばかりです。どこかで食べたり聞いたりして覚えてきたそんな素人料理です。 でも、私にとってはどれをとっても宝石のようなものばかりなんです。

祖父が亡くなったとき、まだ幼かった私には祖父と一緒に過ごした記憶はほとんどありません。 でも、テーブルにお皿が上るたび、キッチンで鍋を握るたびに、もういないはずの祖父と幾度となく話してきた気がします。

そんな祖父の料理が家の外でも、まだちゃんと生きているのは、ほんとうに嬉しい限りです。

どうかこれからも祖父の料理を愛してください。そして、ぜひオイさんの味にしてみんなに食べさせてください。にぎやかなのが大好きだった祖父はきっとそこにいるはずですから。

まことにありがとうございました。


皆様へお願い

当サイト中で、どう考えてもおかしい製法等ございましたら是非お教え願います。 誠心誠意、訂正させていただきます。 問い合わせ

ちなみにこれまでに教えていただいたレシピは次の通りです。

  • 大正コロッケ:うりぼうさんより「衣をつけずに揚げる」ということを教えていただきました。(2010/01/21訂正済)

09/10/05

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檀一雄氏

山梨で生まれ、幼い頃を九州で過ごす。 東京大学経済学部卒業で、1976年に「火宅の人」で読売文学賞受賞し、同年死去。  世界の放浪をしながらの作家生活だった。 太宰治、坂口安吾、邱 永漢さんと仲がよいみたい。 文壇きっての名料理人でもある。

檀さんの本

檀流クッキング:本コンテンツを作るキッカケとなった名著。 俗なレシピ本とは一線を画すメニューの数々。 分量の記載なんてしない檀さんの語り口は、 この本を読んでみないとわからない。

美味放浪記:檀流クッキングで紹介されている料理の背景なども楽しくわかる檀さんによる世界放浪記。

ぷちぐる本

檀流レシピ
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