おからに、魚のすり身を混ぜ合わせて作る、一風変わったコロッケです。 あわせてオビ天も!
1、アジを丁寧におろし、身だけをすり鉢であたり、すり身を作ります。 かまぼこの作り方のような感じです。
別にアジでなくともトビウオやイシモチなど、安い魚が手に入ればそれでもかまいません。
2、すり身におからを混ぜ合わせます。 今回スーパーから買ってきたのは、一袋27円のおからです。
混ぜながら、ネギのザク切りと、乾燥サクラエビを加えます。 さらに「つなぎ」として、卵と小麦粉を練りこみます。 油の中で、バラバラにならないように、です。
3、あとはコロッケを作るときの要領で、小判型に成型します。
小麦粉をまぶして卵液に浸し、パン粉をつけます。
4、衣はつけずにそのまま、天ぷら油で揚げます。 揚げすぎに注意しましょう。
5、大正コロッケの堂々完成であります。 盛り付けは檀さんの思い出にならって、コロッケにソースをかけ、キャベツの角切りとからしを添えました。
あわせて日南(宮崎県)のオビ天を作りましょう。
1、大正コロッケのように、魚のすり身を作り、そのすり身と同量の豆腐を混ぜこみます。 豆腐の水気はしっかり切っておきます。 麻婆豆腐を作る際のよう、水切りするとよいですね。
2、よくこねて、塩少々と、砂糖で味付けをします。 あとは小判型に成型し、揚げるだけです。
3、オビ天のできあがり! 旨いですねーこれは、ビールのつまみにゃ最適ですね。
以上大正コロッケとオビ天でした。 大正コロッケは檀流クッキングが刊行された当時(1975年)から50年ばかり昔、 今からすると80年前に、手押しの屋台車で売り歩かれていた食べ物です。
「3銭ぐらい払うと、小さく切った古新聞の上に、大正コロッケ2、3個と角切りのキャベツにカラシとソースを思い切りよくぶっかけてくれた」と、檀さんはおっしゃいます。
大正コロッケは、レシピを見るとおわかりのように、これといった下味をつけません。
なので食べる際にソースが無かったらオカラの味しかしませんので、やっぱり思い切りソースとからしをつけて、食べるのが良いものです。
ちなみにソースは、お好み焼きソースを使いました。 普通のウスターソースでは、おからが吸ってしまい、あまり具合良くありませんでした、醤油も同様です。
オビ天はかなり、酒の肴になるし、簡単に作れるしということで、非常に今後の活躍が期待される一品です。 揚げる前の段階では「これって崩れてしまわない?」 というようなドロドロの状態でしたが、いざ揚げてみると、これがパリッとなるんですよねまた。 極力豆腐の水気は切っておく事がコツになります。
当初、ページトップの画像は衣をつけて揚げているものでした↓
ところが、「うりぼう」さんより次のようなメールを頂戴しまして。
これはパン粉をつけずに揚げるのが檀流であったと思います。 サライ誌2006年11/2号に御子息である檀太郎氏の「大正コロッケにはパン粉をつけてはならぬ」 という趣旨のコメントが載っていましたので素揚げになるはずです。
なるほどー。 コロッケだからてっきり衣をつけて揚げるものだと思い込んでおりました。 檀さんの息子さんがそういうのならば間違いありません、早速、衣無しで作り直しました。
うりぼうさんには、ただただ感謝するのみです。 深くお礼申し上げます(2010/1/21追記)。
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