冬瓜を丸ごと蒸しあげて作る極上のスープです。 いかにも檀さんらしい豪快な料理を上手に作りあげて、食卓をアッと言わせましょう。
1、まずは丸ごと一個のトウガンを買ってきます。 その際、なるべく底の座りのよいものを選んできましょう。
2、そのトウガンの、ツルのついていたほうを、切り落とします。 切り口はスプーンか、手を入れられるぐらいに切ります。 切ったツルのほうは、後でフタにするのでとっておきます。
3、トウガンの内部に手やスプーンを突っ込んで、タネやワタを丁寧に取り除きます。 その際、 トウガンの外側まで貫通するような穴をあけてしまったらおしまいですので、気をつけてタネを取り除きます。 外側の皮はむいてもよいのですが、破れない用心と、手間をはぶくためにそのままにしておきます。
4、大鍋に湯をたぎらせて、トウガンを煮ます。 そして七分煮ぐらいのところでトウガンを取りだし、逆さまにして水をきっておきます。 メンドクサイ場合は、この工程をはぶいても構いません。
5、スープは牛スネあたりでとっておくのがベストですが、なに別にインスタントのスープでも構いません。 ただ、トウガンに入るスープの分量の3倍ぐらいは用意しておきたいところです。
6、スープの中に入れる具は、豚肉や鶏肉、 芝エビや小エビを使用します。 あらかじめ酒やニンニク、ショウガで下味をつけておき、 片栗粉をまぶして一度湯通しして使ったほうがよいです。
7、あとは具を入れたスープに好みでハムのせん切りやシイタケ、タケノコを入れて味を整えて、 大き目のどんぶりにトウガンを安置させ、トウガンの周りにスープを注いで、冬瓜の内部に水溶き片栗粉でトロミをつけたスープを入れて、 冬瓜が半透明になるまで蒸せば、できあがり。
以上トウガンの丸蒸しスープでした。 極上のスープがトウガンに染み込んでいるわけです。 スープを別鍋に大量に用意しておかないと、泣きをみることになりますので要注意です。
さて今回大変だったことは、その巨大なトウガンを一体どうやって蒸すのか? でした。 愛用の蒸篭に収まるわけはなく、中華鍋に湯を張り、どんぶりを置き、 周囲をアルミホイルで覆うことによりようやく蒸しあげることができました。 時間にしておよそ3時間かかりました。
ところで邱 永漢の『食は広州に在り』に、冬瓜蒸しの記述がありました。 冬瓜料理の中でも一番高級なもので、作り方は今回のトウガンの丸蒸しスープによく似ています。 作り方は次のとおりです。
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