皆さんが子供の頃に食べていたカレーって、どんなのでしたか?
ウチのおふくろのカレーは、市販のルーを使ったひき肉たっぷりの、ごくありふれたものでした。 でもそれが嬉しかったんですよね。
はたまたばーちゃんのカレーは・・・やはり市販のルーを使うのですが、豆腐やら溶き卵の入ったバーバの完全オリジナル品で、マズくはなかったのですが見た目のカレー度皆無具合が子供ながら腑に落ちず「ねー、ちゃんとフツーに作ってよ」 と何度お願いしても、そのカレーしか出してこないという芯の図太い祖母でありました(苦笑)。
先日、珍しく一件目からインド料理屋さんで飲んでいた時の事です。 どうせなら、物珍しいものをつまもうかと、聞いたことのないメニューばかり選んでいたら遭遇してしまいました。 「これが本番カレーの力なのか!」という逸品に。
一口食べるなり「これアノ味だ!」と鮮明に記憶が呼び起されて、急いで家に帰って作ってみた所、やっぱりそうだったのです。
「私のカレーは8時間かけるのよホホホ」というカレーには「長時間煮込んだら偉い」的な概念がつきまとっておりますが、マチガイですよそれ。
こないだ作ったトルコ料理のアジュルエズメ。 まさしくこれこそが、本カレーを構成している主要なものです。
インド料理屋で食べたカレーはまさしく、このペーストに香辛料をたっぷり加えて辛くしたものだったのです(ひとり興奮しております)!
そこで私はハタと膝を打ちました。 「なるほど、カレーの香味を活かしきるには、煮すぎちゃイケネーんだ!」と。
肉もまんまケバブ的でありまして。 ズバリ本カレーの作り方は、
- 生野菜ペーストにケバブを入れて鍋に移して静かに火にかける。
- カレー粉やガラムマサラ等お好みの香辛料と塩で調味する。
- 器に盛って、刻み生姜をドサリ、香草を散らす。
というようにとてもカンタンです。 ケバブがなけりゃ、オーブン焼きした肉でもかまいませんし、とにかく「煮すぎない」これこそ美味しさのヒケツなのでした。 食べると野菜がクタっておらず、玉ねぎなんてジャクジャキした歯ざわりです。 これが辛さと合う合う。 ホットに行きたい時はラー油をたらしたり、レモン汁を絞ってみたり。 刻みネギもメチャ合います。
そして、ボリュームを出したい時は、豆のペースト「フムス」ですね、これを煮る際少々入れたらモッタリしてくるでしょう。
そう、私が今回申し上げたかったのは、トルコ料理を三品作れば絶品インドカレーを、もれなく作れてしまうという事なんです。
いやー実に素晴らしい得した気分に満たされています今。 ぜひ試してみてください!
以上サクッと書きましたが、実際現物を食べてみないとイメージつきにくいかもしれませんね。 ぜひ、東京は八重洲の「ダバ インディア」に行かれてみてください! すげー旨いですから。
昔カレー職人の仕事は分業化されており、野菜係は野菜を、肉係は肉をというように各家庭で自分の専業のものを口にしていた事から各種料理へと分化していったのです(妄想)!
Instagramはじめました! ぜひフォローお願い致します。
16/07/04