がんもどき

がんもどき

おでんのおいしい季節になりました。 実はもう、今月だけで2回もおでんを作っています。  作りたてのあっさり味もよし、次の日のよく味が染みたのも、よし。 ところでみなさん、おでん種といえばまず真っ先に、何を思い浮かべますか?  現在投票を開催中です→おでんの具といえば?。  是非、貴重なご意見を聞かせてください。

ちなみにオイの好きな具のひとつに、がんもどきがあります。 あの何ともいえないボシュッとした食感、 噛めばジュワッとだしがあふれ・・・ああこうして書いていると食べたくなってきちゃいます。

今回はそんながんもどき、通称「がんも」を手作りするとすごく美味しいという話です。

豆腐

豆腐

がんもどきはほぼ豆腐で作られています。 がんもどきのしっかりとした土台となってもらえるように、水気をよく切っておきます。


豆腐をする

豆腐をする

水切りした豆腐をすり鉢に入れて、形がなくなるまでよくすります。  この際、山芋を混ぜ合わせたり、エビのすり身を混ぜ合わせたりしたほうが味に広がりがでます。  がしかし、豆腐一本で勝負しても十分美味しく作れてしまうのが、がんもです。 今回は、豆腐につなぎとして片栗粉少々を混ぜ合わせただけのシンプルな構成です。

※卵白を混ぜ合わせたりもします。


きくらげ

きくらげ

きくらげを水で戻しておいて、千切りにします。


にんじんの千切り

にんじん

にんじんを千切りにします。 その他ごぼうやぎんなん等、お好みの具をご用意ください。

がんもを混ぜ合わせる

混ぜあわせる

切り分けた具材と、すった豆腐をよく混ぜ合わせます。

豆腐百珍には混ぜ合わせずに、具を豆腐で包みこむ手法が記されてありました。


がんもどきを丸める

丸める

タネをお好きな形に丸めてください。 この際手に油を少々塗っておくとスムーズな作業ができます。


がんもを揚げる

揚げる

あとは170℃ぐらい油で色よく揚げるだけです。 おでんの具はもちろんのこと、揚げたてをビールのつまみにするのもおすすめです。  今回は大根おろしに醤油を回しかけていただきました。 絶品!

※芯まで熱が通るように、低温の油で、長時間揚げるのが正統です。


がんもどきのツボ

  • がんもどきは肉食を禁じた寺院で発明された精進料理の一種。
  • がんどもきを関西では飛竜頭(ひりゅうず)、ヒロウズとも言う。 「三井寺」という呼称もある。
  • 池田弥三郎さんの御母堂のひりゅうずは、くわいをおろして卵をつなぎにして衣にし、キクラゲや人参を入れ油で揚げ、薄い甘味で煮たものでした。
  • ヒロウズとはポルトガル語でコロッケのこと。  コロッケから着想を得て、がんもどきは作られたそうだ(梅干と日本刀:中より)。
  • 昔は麩を油で揚げたものをがんもどきと呼んだ。
  • 雁擬き(がんもどき)の意味は、雁の肉に味を似せたもの、という意味。
  • がんもどきにはしその実もよく合います。

おさらい

豆腐の水を切り、片栗粉、塩少々を合わせてすりこむ。 きくらげ、ごぼう、にんじんの千切りと混ぜてから丸め、揚げる。

10/11/20


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