年末の買出し中、きれいにサシの入った佐賀牛のモモ肉ブロックを見つけました。 お手ごろだったこともあり購入し、タタキにしていただくことにしました。
そしてその傍らでは、サーロインステーキが叩き売りにされていました。 見るからに安そうな肉ですが、このような脂質の少ない肉を美味しく食べることに近頃熱中しています。
シャリアピンやビールで煮込むという技もあるところですが、 今回はニンニクを助けを借りて、美味しくいただくことにします。
ステーキに塩は必須です。 今回肉がたいしたことありませんから、せめて塩だけはちょっと工夫して気のきいたものにしたいと思います。
鍋に塩を入れてから、弱火にかけます。
そのままではすぐに焦げてしまいますので、鍋をゆすりながらヘラで満遍なく煎り混ぜます。
しばらく炒めると、塩はサラッサラになります。 そうしましたら、すり鉢にあけて、よくすりこみます。
仕上げにふるいにかけますと、
焼き塩の完成となります。 サラサラな分、肉へ均一にまぶしつけやすいものです。 焼き塩はしばらくほったらかしておくとすぐに湿気がきますので、大量に作ることはあまりオススメできません。
焼き塩とは焼く事によりにがりを酸化させ、酸化マグネシウムにして吸湿性を無くしたものです。 が、やはり置くとベタベタしてくるんですよね。 そこで容器に入れたら炒った米を混ぜておく等の手法がとられます。
牛肉はよく言われるように、室温に戻しておいて、余分な脂を切り離したり、スジ切りをしておいたりします。
ニンニクの皮をむきまして、薄くスライスし、ヒタヒタのサラダ油で色づくまで揚げます。 ニンニク本体は油をきってのけておき、 油のほうはニンニクの香気が移ったニンニク油になりますから、この油で肉を焼いてしまおうという魂胆です。 このニンニク油、いかなる炒め物でも美味しく仕上げてしまう力がありますから便利ですよ。
さて、フライパンを十分熱しまして、ニンニク油を薄く引きます。
焼き上がりの際に表になる面から焼きはじめて、焼き色がついた頃裏返します。 両面が焼けたら塩、胡椒を振ってすかさず器に盛り、 上からパリパリニンニクを散らすとガーリックステーキのできあがりです。
※焼いている最中の火加減は、今回強めの中火といったところでした。
塩を炒って焼き塩を作っておく。 スライスしたニンニクを揚げ、油はニンニク油として活用する。 肉をほどよく焼き上げ、塩、胡椒を振り、揚げニンニクを散らす。
11/01/04