人は何故これまで、この秘技に気づかなかったのでしょうか。
つつまずや皮しゃぶ等、 このところやたら餃子の皮問題に憑かれていたのは、本作を打ち出す為の啓示だったのかもしれません(何言ってんだか)。
今回は紫蘇入りです。
なのでその香りを妨げぬよう、シンプルなアンをこしらえます。 豚ひき肉に卵を落とし、塩を軽く振ったらよくこねます、はいこれだけです。
市販の餃子の皮の上に、水で濡らした大葉を一枚広げます。
すかさずその上に、水で片面濡らした皮を、濡らした面を下にしてかぶせます。
つまり皮で大葉を一枚挟みこんだワケですそう、これぞ皮ダブル餃子なのです。
「だからどうした」
とお思いでしょうがコレには計り知れない効果がありまして後述します。
皮ダブルの上にタネをいつもより少なめに乗せます。
何で少なめなのかというと、たった皮一枚分の厚みが増えただけでも、アンが包みにくくなるからです。
あとはいつものように閉じ口に水をチョチョンとつけて、しっかり閉じるだけです。
お湯で茹でます。 弱火で5分、これこそ絶妙なる茹で加減です。 引き上げて熱々をトゥル!といただきます。
皮が二重になっている利点としては、まず肉汁の流出を完全防止できる事が挙げられます。
閉じ口が二重構造だからこその内外遮断力です。 ひとたび口にすると、これまでの餃子がいかに、肉汁ダダ漏れ状態だったのかを思い知る事でしょう、旨味にあふれます。
中華料理屋の化学調味料満載の水餃子なんてメじゃありません、すこぶるジューシーです。
モチモチの食感もウリです。 「水餃子に限っては、皮は自作するんです。 だって市販の皮は薄く頼りないし、のど越しも悪いでしょう」という声もよく耳にしますがこのダブル皮、手作り皮でも醸せない、絶妙な口当たりがあります。 それなら三枚重ねにしたら尚良いのかというとダメでした、ゴワつきます。 二枚重ねだからこその質感です。
今回、大葉が頃よく透けて、清々しい見栄えのする水餃子に仕上がっておりますところ、これも皮ダブルだからこうなるのでして、一枚側で同じように仕込んでも、背景に白が無いから大葉の青は映えないのでした。
以上です、是非今晩どうぞー!
クックパッドの諸君、早速パクるがよい!ウハハハハ。
16/08/07