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丸底鍋(片手坊主)

丸底鍋(片手坊主)

丸底鍋の存在を知ったのは、丸元淑生さんの「システム料理学」を読んでからでした。

百貨店の台所用品売り場に行くと、どれもこれも平たい底のシチュー鍋ばかりで、若い主婦は何の疑問を抱くでもなくそれを求めている。 しかし、 たとえかつお節を削ってもシチュー鍋では、ふくめ煮は不可能である。 食卓から煮豆をはじめ、蓮根やこんにゃくなどの根野菜の煮物が姿を消したのはそのためだ。

煮物が顔を見せるとしたら、だし汁を煮ふくめたものではなく、醤油と砂糖で味をつけた甘辛い煮しめにすぎない。

と書いてありました。 丸底鍋という言葉すら聞いた事がなかったオイは、丸底鍋の事が気になって仕方がなくなり、まるでほしいおもちゃがいつか手に入る日を夢見る子供のように、 毎晩夢に出てくるまで丸底鍋のことを思い続けました。 そして百貨店や金物屋に足を運び、丸底鍋を探し回ったのですが、どこにも置いていません。  そこで、疑問質問掲示板に投稿してみたのです。

結果、質問してみてよかったです。 type0さんに、丸底鍋を見つけたという書き込みをいただきました。 ご丁寧にお店の名前、電話番号まで記していただきました。

こうして夢にまで見た丸底鍋を手に入れることができたのでした。

丸底鍋全景

丸底鍋

これが丸底鍋です! ご覧のように、平面に置くと、底が中華鍋のように丸くなっているためにゴロンと転がります。 その姿はなんかかわいいです。


丸底鍋の底

「名は体を現す」を地でいく美しく丸い鍋底です。 丸底鍋の機能はさておき、ひとつの「モノ」としての魅力を存分に感じることのできるディテールです。

一杯やりながら丸底鍋をためつ、すがめつ眺め回していたらフと、ブルース・ウイリスの頭を思い出してしまいました。 彼のドーム形をした頭は個人的に素晴らしい形だな、 と感じていたのですがこの丸底鍋にはそれに匹敵するぐらい、いやそれ以上の「美」を感じてしまいます。

たった今、オイは「全日本丸底鍋普及委員会」というものを設立し、自らが会員第一号であると同時に、委員長に立候補、当選させていただきます。  誠に勝手な話ではありますが、どうぞご了承くださいませ。


丸底鍋の良い所

丸底鍋を好きなのはわかったが、一体何のために、どうやって使えばいいの? という疑問をお持ちの方も多いと思いますので、ここで丸底鍋の機能的なところをご説明させていただきます。

丸底鍋に落し蓋をして煮ると、煮詰まっていても対流で具が踊って焦げつかない。

結果としてだし汁の微妙な味がしみて、材料自体の味が立ってくる。 甘辛く味付けしなくても、極く薄い味でぴたっと整うのだ。 むろん、砂糖などは一切不要となる。

と、システム料理学にはあります。 まとめると、 丸底鍋を使うと煮詰めても焦げつきにくく、だしの対流により材料に味がまんべんなくしみこむ。 結果、砂糖は極力使用せずとも味が整う、というところでしょうか。

ここで丸底鍋を用意すると同時に、落し蓋も用意しておかねばならないということがわかりました。 幸い落し蓋については手元にあり、近所でも購入できるので安心です。

丸底鍋を手に入れてまだ間もないので、ひじき塩昆布テンメンジャンコチュジャンぐらいしか作っていないのですが、 これから丸底鍋を大いに活用していきたいと考えております。


丸底鍋の柄

今回購入した丸底鍋は、柄が取り付けられていませんでした。 これは新しい木は水分を含むと膨張し、乾燥すると元に戻る、ということを繰り返しながら落ち着いてくるので、 はじめから取り付けておいてはガタが生じるからだ、と付属のチラシにありました。 あとでしっかりと取り付けることができるように、クギが2本付属しています。


重厚な作り

よく見ると柄を取り付ける部分はかなり重厚な作りになっていて、柄と鍋本体をしっかりとつなげておこうという意気込みが感じられます。  鍋自体の厚みも普段使用していた雪平鍋よりも1、5倍ほど厚くできており、プロユースを意識した作りになっています。

今度もしもプロフィールを書くことがあったなら「丸底鍋のような人間になりたい」と書きたいと思います。

「これってどういう意味?」と聞かれでもしたら、

私は丸く、そして厚い、人間になりたいのです、と答えるつもりです。 よくわかりませんが、そういう気がします。


サイズ

丸底鍋のサイズ

丸底鍋のサイズはいくつかあるそうですが、お店にある在庫が直径約16センチと22センチしかないということでしたので、両方購入しました。 だってせっかく巡り合えたのですから。

値段は15センチのほうが2390円で、21センチが3420円でした。 長く使うことを考えたら安いものです。


使用上の注意

丸底鍋の使用について

丸底鍋を使用する際の注意としましては、やはり底が丸いので、お使いのガスコンロの「五徳」にきちんと座ることができるかどうか? というのが重要なポイントとなります。

我が家の場合、21センチのほうはきちんと座ったのですが、15センチのほうは、ちょっと安定感が足りません。

3軒の家庭に丸底鍋を持ち込んで、ガスコンロに設置してみたのですが、やはり15センチのほうは径が小さいので五徳の高さがある程度ないと、炎の噴出口に鍋底が当たってしまうようです。   なのでもしも丸底鍋を購入する場合は、大き目のサイズを選んだほうがよいのかもしれません。 ちなみに我が家のカセットコンロに15センチを置いてみたところ、ピタリと収まりました。

※オール電化のご家庭の場合、形状もさることながら、材質的に使用不可能のようでした。


感謝

こうして丸底鍋を購入できたのは、typeさんのおかげであり、オイの料理人生を豊かにしてくれました。 あらためて、ここにお礼申し上げます。  typeさん、本当にありがとうございました!

以下、購入したお店のご案内です。 typeさんにお教えいただいたものです。

  • お店:釜浅商店
  • 住所:〒111−0036 東京都台東区松が谷2-24-1
  • 電話:03-3841-9355

問い合わせ、在庫を確認し、代引きで送ってもらいました。  商品代金以外に必要なのは、送料、代引き手数料です。 送料、代引き手数料合わせて1200円程度でした。


丸底鍋のツボ

  • ご家庭の五徳にあったものを購入します。
  • 落し蓋も別途ご用意ください。

おさらい

丸底鍋を買ってよろこぶ。

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08/06/28



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