個人的にこの料理は、お袋の味というか、婆ちゃんの味になります。
幼いころによく婆ちゃんはなすびを麦味噌で煮て食べさせてくれました。 たしか一緒に豚のコマ切れか何か入れられていて、かなり甘めの味付けだったことを今でも覚えています。
それでは記憶をたよりに婆ちゃん風なすびの味噌煮の調理開始です。
なすびはお好みの大きさ、たとえば乱切りとかに切り分けて、しばらく水に浸し、アクを抜きます。
婆ちゃん風ではかなり大きめに切っていたようです。
なすびの水気をよく切り、油を多めに入れた鍋で軽く炒めます。 そうなんです、味噌煮といいつつ油で炒めるのです。 ですから正確には「炒め煮」になります。
なすびと油がよく合うことは周知の事実でありますし、ここはひとつ盛大に油を使用してみたいところです。
婆ちゃんはなすびだけで味噌煮を作ることもありましたが、それでは少しボリュームがありませんのでナスビと一緒に豚のひき肉を炒めました。
軽く炒めた所で麦味噌、みりん、水、砂糖を加え、なすびにからめながらグツグツ煮ていきます。 「かなり甘め」が雰囲気です。
焦がさぬように、ナスビがしんなり艶っぽくなるまで煮ていくわけですが、汁気はみりんと水に頼りきっています。 万が一焦げ付きそうな場合は水少々を追加してみてください。
程よく煮つめられた頃、甘みで思わずホッとしてしまう、おいしいなすびの味噌煮が生まれているはずです。
※ちなみにこれを赤味噌で作るとサンチュのようになります。
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08/09/03