伊丹十三監督の『タンポポ』をはじめて観たのは小学生の頃でした。
突如TVに映し出された生卵を口移しする男女に目を丸くし、生牡蠣をむさぼる男が唇を切り、にじみ出る血を少女が舐める。
とまあここまで書いて、なんだか懐かしくなってウィキペディアを覗いてみたら (該当ページ)他にも 印象深いシーンがイロイロありました。
なかでもとりわけオイがシビレタのは、どこかの厨房に忍び込んで、オムライスを作る場面でした。 ライスの上にフワフワにくるんだオムレツを乗せて、スーッと切ると、半熟がライスの上に広がって・・・・・ ウマそう! 母ちゃんが作ってくれる普通のオムライスしか知らなかったオイは、こんな作り方があるなんてと感動し、次の日何度と無くタンポポオムライスの再現に挑戦してみたことを今でも よく覚えています。 ちなみにその挑戦はことごとく失敗しました。
今回作るのは、タンポポオムライスではなくて、普通のオムライスです。 簡単そうでいて、上手に作るのはなかなか難しかったりしますので、一応書き記しておきたいと思います。
オムライスとは簡単に言いますと「チキンライスを薄焼き卵でくるんだもの」といっても過言ではないかと思います。
誰もが一度は作ったことがあるでしょうからいちいち具材の説明なんかも必要ないかとは思いますが一応ですね、書いておきます。
タマネギのみじん切りと、ニンジンのみじん切りを用意しておきます。 マッシュルームなんかも用意すると上等な感じになります。
鶏のもも肉を買ってきて、細かく切っておきます。 オイ家ではひき肉を使ったりもします。
中華鍋にバターを多めに溶かしこみ、まずは鶏ももにくをよく炒めましょう。
鶏肉がよく炒められたところで、刻んだニンジンとタマネギを加え、炒めます。 塩コショウ少々を振っておきますが、べつにこれで味付けをしようというわけではないので、チョコットでよいです。
炒めた具材は、容器に移し、のけておきます。
一旦鍋をきれいにして、バターを多めに溶かし込みます。 ご飯を投入し、ザックリと炒めます。 炒飯を作るときのように、 ダマになっている部分があれば、お玉の裏を使ってつぶしておきます。
のけておいた具材を鍋のなかに戻し、ご飯と混ぜ合わせつつ炒めます。 わざわざ具材をのけておかなくても、具材を炒めた上からご飯を投入すればいいような気もしますが、 オイ家では一度に沢山作るためにそうするとなかなか思うようにご飯を炒めることができなくなります。 なので、具材とご飯を別々によく炒めておいてから、あとで混ぜ合わせる方式をとります。 よく炒めたほうが美味しいですし。
ご飯の味付けはどうしましょうか。 塩コショウだけで調整してオムライスの中身はバターライスだということでも美味しいですし、もちろんケチャップをまわしかけてチキンライスにするのもイケます。 こだわるならば、ケチャップ、さらに酒や醤油をチョコットいれたりなんかして。
自分好みの味付けにしたら、火を止めてそっとしておきます。
作るオムライスの大きさにもよりますが、ごく常識的な大きさで1人前を作る場合、卵2個程度でよいかと思います。 好みでコショウを振り込み、溶いておきます。
フライパンを熱しておいて、そこへバターを適量溶かし込みます。 溶き卵をフライパンいっぱいに大きく流し込み、弱火にして、卵が程よく半熟になるまで待ちます。 その中央に、チキンライスを 山高にのせて、両端から丸め、ご飯を包み込みます。
そしてひとつ深呼吸をして、盛り付ける皿をフライパンにかぶせ、オオリャーとひっくり返すわけです。 恐る恐るフライパンを開けてみると、なんだ、意外とまともな形に皿に収まっています。 それでもちょっとこの辺がもっとなんかこう・・・・と、造形的に気に食わない部分があったとすれば、早急にそこへキッチンペーパーなんかをあてて、その上から手で押して形を整えます。
オムライスの上からは、ケチャップをダーッとかけてもよいですし、ケチャップにソースや醤油なんかを混ぜ込んでオリジナルソースをこしらえるのもよいかと思われます。
※オイは欲張りなので、いつも卵の上にご飯を多めに乗せてしまい、なんだか不細工なオムライスを作ってしまうわけですが、そこをひとつぐっとこらえて、少なめにご飯を盛ると、 美しいオムライスができると思います。
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07/07/06