友人がどうしても横浜の鮨屋に行きたいというので勝手に行けばとほっといたら初めての店なので付き添えとか言い出したので仕方なく、同行したんです。
もちろん美味しかったですよ。
興奮した友は、まだおまかせも半ばなのに「さっきの鰹と最初のあわびもう一回ください!」と催促したりして「ちょっと今やってますからあとで」とたしなめられる始末でして。
でも確かにあのむしあわびは最高でした、厚切りなのにコシもなくサクリと噛みきれた上、キチンと貝の味が肉の内部に残っているんですもの相当なモンでした。
そこで一通り頂いた後、その製法の秘訣を教えていただいたのでした。
火を通して食べるにしろ、あわびの鮮度がモノを言いますのでぜひ活きたものをご用意ください。
まずはいつものように塩で洗い、鍋に入れたら水を、あわびの倍の高さまで注ぎます。
酒をたらして昆布を入れたら、軽く塩を散らした後、
弱火でコトコト煮汁が半分程度になるまで煮るのです。
「蒸し」「あわび」ですからセイロで蒸すのかと思いきや、煮るんですね。 このように料理名と調理法が微妙に異なる料理は世界中いたる所に存在しますからね、普通です。
煮たら火を止めて、しっかりフタをし放置します。 この状態こそ蒸し煮に近いのでやはりこの調理法は蒸しているといっても過言ではないのでした。
鍋に触れてみて、完全に冷めていたら次にまいります。
煮汁であわびをやさしく洗うと、いざむしあわびの完成です。
さて、これは一方が今回の調理法で、もう一方はたんにセイロで蒸したものになりますが、さてどちらがどっちでしょうか?
すでにお分かりとは思いますけど、右こそ今回のむしあわびです。 対比すると一目瞭然 、プックリ感が違いますよね、サイコー。
更新日:23/02/16
公開日:18/02/10