それにしても今年のウナギは高かったです。
でも土用の丑の日となればやはり食べたいものですから、旨いもんを眉間にシワ寄せながら食べるという妙な事になってしまいましたがウナギはしみじみ良いものです。
さて、さかのぼること半年前の土用丑の日、友人と二人でうな重をかっ込んでいたところ、彼がふいにこう言いました。
今年ってさーウナギ高いでしょ。 だからどっかではね、ウナギのかわりにナスビをかば焼きにして食べてるんだって。 昨日ニュースでやっててさ、言葉だけ聞くとどうかと思うんだけど、 それがまた旨そうで、遠目から見るとウナギのかば焼きそっくりなのよ
その時はへぇと聞き流しておりましたが、先日ハタとこの話を思いだし、ヒマだったので実際ナスビを蒲焼きにしてみることにしたのでした。
まずは焼きナスみたいにナスを焼いて、
皮をむいてから蒸します。 蒸す必要は無さげですが、少しでもウナギ的な仕事をやりたかったのでした。
あとは炭火で焼きながら、甘辛い蒲焼タレを塗りつけていくだけです。
鰻の蒲焼を作る際不可欠なのが蒲焼タレです。 本式に作るには、ウナギの骨を煮てダシをとり、 仕込むのですが(鰻のひつまむし・白焼き、うなぎ料理集)、 ナスビには骨ありませんし、だからといって醤油みりん酒砂糖でタレをこしらえてもパンチに欠けると思うんです。 そこで思いついたのがこれです。
まずは焼き鳥を作るんです。 しかも塩でなくタレを量産するんです。
鳥を焼いてはタレに浸し、焼いては浸しを繰り返すと、焼き鳥は甘辛風味になるのはもちろんそのタレは、鳥の旨味を知らずのうちに頂いちゃってる事になります。 これを今回のタレとするんです。
鳥由来の甘辛タレを塗りながらナスビを丹念に蒲焼きしていきます。
香ばしい匂いを漂わせながら焼けていくナスビを見ていると、次第になんだかウナギに思えてきます。
蒲焼したナスビを縦半分に裂き、上下に密接させて器に並べ、六等分に切り分けるとホラどうでしょう、ウナギの蒲焼っぽく見えませんか?
仕上げにバーナーで表面を軽く焼けば、モロ本物らしくなります。 山椒でも散らして目を閉じつまむとなんちゅうかこう、ウナギ喰ってるような気もしてきましたけど。
ナスビをウナギ風に蒲焼して食べてみるテスト。
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12/12/11