上の写真を見てみると、一見出来の悪いハヤシライスのようにも見えますが実はコレ、ポークソテーなのです。 豚肉を焼いた煮汁にてソースを作り、 その豚肉の上から具とソースを並々とかけているという図なのですが、pork(豚肉)をsaute(炒め焼き)して作るので、これもれっきとしたポークソテーなのです。
しょうが焼きなんていうのは、厳密に言うと、豚肉に味をつけて、しょうがをまぶして炒めたものでありますが、それを略してしょうが焼きといいます。 どっちかっていうと、 ショウガにウエイトを置いたネーミングなわけです。 一方このポークソテーは、まさに名は体を表すダイレクトなネーミングなわけです。 そんな素直さがウリの ポークソテーを今晩のおかずにいかが?
まずは豚ロース肉を買ってきましょう。 肉屋にて、ポークソテー用にブ厚く切ってもらわなくたって、なに安売りのトンカツ用で充分です。 その肉を空き瓶なんかでトントンと叩いて広げておきます。
そしたら今度はその豚ロースの脂身部分に、2、3箇所切り込みをいれておきます。 さらに塩胡椒を少々振りかけておきます。
さて次は具の用意。 タマネギと、シイタケやマッシュルームかなんかをせん切りにしておきます。
フライパンを熱して、油を注ぎます。 油の種類は何だってイイです。 そして、薄切りにしておいたタマネギを、まず始めに炒めます。 ほどよくタマネギが炒め終わったら、しいたけのせん切りも投入して、炒めます。 炒め終わった具は、別にのけておきます。
いよいよポークをソテーしていくわけですがその前に、豚ロースに小麦粉を少々まぶしておきます。 圧塗りは避けましょう。
肉に小麦粉をまぶしておくと旨味の流出を防止してくれ又、小麦粉が焦げると香ばしい薫りが立ち、肉の風味を一層引き立てます。
フライパンに油をたらして、豚ロースを焼きます。 終始強火で両面にほどよいこげ色がつくまでまるで揚げるかのように焼いていくわけです。 途中で肉がエラそうにふんぞり返ってくるので、なにか道具を使って抑え付けます。
豚ロースの両面がこんがりと焼けたところで、先ほど炒めておいた具を肉の上に乗せます。 そして水少々、醤油少々、ホールトマトをお好みの分量、砂糖をわりと強めに入れて、グツグツと煮ていくわけです。
煮立ってきたら中火に落として、しばらくはそのまま。 そして仕上げに酒かワイン、はたまたウイスキーなんかをふりこんで、消火。
先に肉を器に盛り、上からたっぷりの具とソースをかけて食卓へ。 豚の肉汁ベースのソースは絶品。 豚ロース肉を掘り出して、ワシワシと食います。 子供も亭主もヨメも、その美味しさにビックリするハズです。
ポークソテーとは豚肉のステーキであるという説もあります。 豚ロースの下処理を済ませ塩コショウを振り、焼きます。 これはこれで美味しいものです。 伊原宇三郎画伯がフランス滞在中に覚えたポークソテーは、ニンニクのみじんを鍋で炒り、塩胡椒をして2時間置いた豚を焼くものでした。
東京日本橋の老舗洋食屋『来福亭』のポークソテーは、6つに切り分けられて出され、 キャベツのせん切りとポテトサラダがそえられているのだとか。
味付けは塩コショウのみで、醤油、ソースの瓶が添えられているそうな。
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06/10/15