この時期になると、群馬の友人から下仁田葱が届きます。 毎年物々交換するゲームでありまして、こちらは趣向を凝らせていつも違うモノの送っていますが、彼は何だかんだ言いながら、結局下仁田ネギを送ってきます。
下仁田は群馬県南西部の町で、ネギ、コンニャクの特産地です。
下仁田葱は江戸時代から栽培がはじまり、「殿様葱」と呼ばれ、各国の将軍大名に献上されておりました。
その特徴は短くてズ太い白根です。 生でかじるとかなり辛いのですが、煮るとウソみたいに甘くなります。 なので鍋物に最適なネギと言われておりますが、 今回はモロに美味しさを感じ取るべく炭火焼きでいただきます。
サッと洗ってブツ切りにして、
転がしながらじっくり焼くのです。 炭はごく少量で、10分ぐらいかけて丹念に焼きあげます。
焼けたそばからシンプルに味噌をつけていただきます。 今回は四種の味噌を混ぜました。
焼きたてをほおばれば、中から甘みがトロけ出てきて香ばしさが鼻に抜けます。 すかさず燗酒をあおればもう・・・これ以上何も必要ありませぬ。
白根を塩湯でサッと茹でて、酢味噌をかけて食べるとやはり下仁田ネギで、いつものヌタより奥のある甘味がします。
13/12/13