ブリの身をサクにして、
大量の塩に埋めてしまうのです。 この際皮面を下にして、ラップをかけたら冷蔵庫内で10日ほど寝かせます。
次の日には水気がたっぷり出てきますからこれを捨て、またラップをして安置します。
水気は日が経つにつれ少なくなりますが、毎日面倒を見てあげたほうが安心です。
さて10日が経ちました。 ブリを塩から取り出して、流水で綺麗に洗います。 水気を拭いたら今度はラップをかけずにこのまま3日、冷蔵庫で寝かせます。
これが完成したもので、手に取るとズッシリ羊羹みたいに固く締まって見た目以上に重たいです。
薄くそぎ切りして器に並べたのがトップの写真で、ひとひらつまむとまさになんちゅうかこう、ニッポンの生ハムといった旨味にあふれています。
真骨頂は吸い物で、昆布を浸しておいた水に薄切りの塩鰤を2、3枚入れ、弱火で5分煮出したらもう完成です。
その他調味の必要は全く無く、極めて上品で繊細な味に、もしよかったら塩鰤を抜いて供するとしたら、 この吸い物が一体どのようにして作られたのか、誰も言い当てる事ができない妙味にあふれます。
いぬやしき見ようっと。
18/01/14