牛ひき肉をタマネギと共に炒め、卵にくるむ。
これって、だれでも食べたことある調理だと思いますが、でもこの料理の名前って何でしょう? 「ひき肉入りオムレツ」とそのままの名しか思い浮かびませんから、そう呼びますか、うーん。
と、もどかしい所、向田邦子さんの『霊長類ヒト科動物図鑑』というエッセイに、この料理が載ってたんです。 なんでも向田さんはバターをきかせたプレーンオムレツに、 さらりとした辛口のウスターソースをかけて食べるのが好きらしく、
塩胡椒をちゃんとすれば、ウスター・ソースなどかけるのは邪道に決まっているのだが笑わば笑えだ。 あたたかいご飯に、これがあれば言うことなしである。
なんて書いてます同感。
さる名門の婦人は、オムレツの中に牛ひき肉と玉葱を炒めたのを入れて、それにソースをかけてよくいただくそうです。 その名を牛挽肉をポロポロに炒めるところから 「ポロ牛」と呼びました。 以後乗じてこの料理をポロ牛と呼び、尚一層愛することに決めたのでした。
それではポロ牛作りです。 まずは牛挽肉を炒めます。
塩、胡椒をしたり、酒を振りかけたり、 イロイロやったほうが美味しくなるとは思いますが、別に決まった手法があるわけではありません。 ご自由にどうぞ。
この際、みじん切りのタマネギも一緒に炒めておきましょう。 万能ネギを細かく刻んで混ぜ込むのも美味です。 ポロッポロに炒めましょう。
炒めた牛挽肉は皿にでもあけておいて、次はオムレツを作ります。
腕におぼえのある方は、ポロポロひき肉をオムレツの中にエイヤとくるみこみます。 そうでない方は、卵は広げたまま半熟に焼いて、中心に挽肉を集め、エイヤと皿にひっくり返します。
まったく腕に覚えがない方は、皿に挽肉を盛っておいて、上から固焼きした卵をかぶせます。 これでもウマイのがポロ牛です。
ポロ牛の出来上がりです。 ウスターソースや醤油をドバドバとかけていただきます。
子供たちはポロ牛が大好きです。 白いご飯に乗っけて食べます。
鍋に油を引いて、豚ひき肉を炒めます(動画)。
肉の色が変わったところで、砂糖に醤油、みりんで調味し、よく混ぜながら煮詰めます。
煮詰まったところで火を止めてまじない程度に醤油をたらしてそぼろの完成です。
肉の次は卵です。 砂糖と薄口醤油で軽く味をつけ、いり卵にします。
ご飯の上にそぼろと、いりたまごを散らしていただきます。
時にはポロ牛で、またある時はそぼろご飯でどうぞ!
05/11/20