こないだ出先でチャンポン屋に入ったんです。 そしたら出てきたのが何とまあテンコ盛りで迫力ありまして、いざモリモリ食べ進めば、いくら食っても野菜の山、麺までたどり着きません、 こりゃまるで、二郎です。
スープをススリつつ小休憩していたところフと思いついたのが
「もしやこれ、この具だけで飲めるのではなかろうか？」
という話です。
蕎麦界には「ぬき」と称する作法がありまして、これは例えば天ぷら蕎麦を注文する際「ぬきでお願いしゃす」と云えば、天ぷら蕎麦にも関わらず、蕎麦の入っていない、天ぷらとツユだけ入った丼が出されるワケです。
なんでそんな事をするのかというと、酒のアテにするにゃ蕎麦はまだ不要であり、天ぷらとツユにてチビチビ酒を飲りたいからなのです。
ちゅうことで今回挑むのはつまり、チャンポンのぬきになりますね。
鍋を熱してラードを引いて、まず豚コマとイカゲソ、エビ、刻んだ板カマボコをサッと炒めます。 カマボコを入れないとチャンポンの具的なルックスになりませんから是非ご用意を。 あとの食材は揃わなくても構いません。
キャベツ、もやし、エノキ、キクラゲあたりが定番ですが、何を使っても美味しく作れます。 鍋に入れたらダラダラ炒めずサッサト済ませるのが完成後鮮やかな色味を醸し出すコツです。
だし汁に牛乳を合わせたものを注ぎ入れます。 これで一気にチャンポンぽくなりますね。
すかさず薄口醤油をたらしこみます。 味付けはいたってシンプルに済ませます。
皿に、まずは野菜をコンモリ盛り上げて、
その周囲にスープを張ります。 塩、胡椒をふったらアツアツをワシワシ頂きます。
野菜を平らげたら、スープが若干残るかと思いますが、これはそのままシメとしてススっても構いませんけど、鍋に戻して牛乳を足し、冷ましご飯をしばらく炊いたら乙な雑炊になります。
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15/08/26