「つくね」は焼き鳥やお鍋でおなじみの存在です。 「ああ、つくねね」と、ないがしろにされがちですけど「ウチの名物料理は鶏のつくねさね!」と胸を張る居酒屋さんも少なくありません。
今日はいっちょう、名物料理風に「鶏つくね」をこしらえます。
つくねなんて簡単です。 鶏のひき肉にネギやらニンニクショウガ、卵でも割り落として軽く塩胡椒を振り、 こねくりまわせば準備完了です。
あとは形を整えて焼けば終わりですがそれでは名物でも何でもありませんので、ひと工夫凝らします。
鶏のナンコツです。 炒めたり揚げたりすると酒肴にうってつけのアレです。 このナンコツに活躍してもらうのです。
ナンコツを包丁でガツガツ叩いて粉々にします。 叩いてゆくと、ナンコツという呼び名ながら、意外に肉がこびりついている事に驚きます。
骨に密接している肉ほど旨いものはありません。
あとは砕いたナンコツをひき肉に混ぜ込んで、形を整えて焼くだけです。
今回は胡麻油を引いた鉄鍋で、ハンバーグでも焼くかのように時間をかけてじっくり弱火で焼きましたが、何網焼きにしたって構いません。
焼き面がこんがりキツネ色になったら裏返して、両面美しく焼き上げます。
つくねといえば、甘辛いタレです。
醤油とみりん、砂糖、酒を駆使して甘辛くてトロリとしたタレを作ります。 味見しながら煮詰めていけば楽勝です。 ちなみに今回は常備しているかえしをベースに仕込みました。
焼きあがったつくねを器に乗せ、上から甘辛だれをたらしこみ、上に卵黄を乗っけます。 あとはこれを箸で豪快に突き崩しながらつまむだけです。
つくねのフンワリと、ナンコツによる心地よい「ポリリ」とした食感のコラボが、酒飲みをうならせること必至であります。
つくねにナンコツを練りこみ食感を楽しくさせてから酒肴とする。
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12/08/21