宴会の規模を問わず活躍できる旨い一品、いや二品を作ります。 仕込みが超簡単ですので、年末に向けて何かと忙しくなりはじめる気配のある昨今にはうってつけだと思います(ちょっと気が早いか)。
さて、「裏表のある料理」という名前は一体どこからくるものなのでしょうか? ささ、読み進みください。
大根を好きなだけ用意して、好きな形に切りそろえます。
大宴会ならば大鍋で、小宴会でも大鍋がよろしいかと思いますが、とにかく鍋に水を張りまして、大根をバラバラと投入します。
続いて牛肉の塊を好きなだけドプンと沈めます。 はいこれで準備完了です。
※牛肉は脂身の少ない部位を用いたほうがよいものです。 今回は牛のタタキなんかに用いる牛モモ肉のブロックを使いました。
あとは気長に、最低2時間ばかりコトコト弱火で煮るだけです。 簡単すぎてあくびがでます。 気になるようでしたら、時々アクをすくったりします。
煮あがりに近い頃、味見しながら塩で味をととのえればハイできあがりです。
完成したらおもむろに牛肉を引き上げます。 そして粗熱をとってから、冷蔵庫で保管しましょう。
肉が冷えたら薄切りにして器に並べ、酒の肴にするのです。 味が抜けてすこしポサッとした食感ですが、醤油やごま油を回しかけたりしてつまめばよい酒肴となります。 なんちゃってコンビーフのような気配もあります。
※熱いうちは上手に切るのが困難です。
牛肉を引き上げた後に残っているもの。 それは牛と大根の旨味が調和した感動のスープです。 熱々を器に注ぎ、胡椒でも振って差し出せば、 シメの大役はおろか、飲みすぎてヘバってた人も再び起き上がり、このスープを肴に飲りはじめたりする魔法のスープです。 なんちゃってコンソメスープの気配すら感じます。
どうでした?超簡単に旨い料理が二品も作れてしまったでしょうフフフ。 何ですか、裏表の件はどうなったですって? はい、これからご説明します。
今回の料理はですね、肉とスープを一緒に供することはしないんです。 それぞれニーズに合う方々の口に入るんです。
たとえば肉が重たすぎるご年配の方へはスープを、血気盛んな世代には肉をという具合です。
さて肉とスープ、どちらが表で裏なのかはその席にもよりますし、調理人の意向によっても変わってくるかと思います。 別にどちらも表に、裏にしたって構わないことはいうまでもありません。
大根と牛肉の塊を一緒にコトコト煮込み、塩で調味する。 スープはアッサリが好みの方に、肉はコッテリが好みの方へ提供する。
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11/10/24