塩らーめんや 雑煮を作る時など、 日ごろ「あごだし」を使うことは多いものですが、 飛魚(とびうお)から実際に焼きあごを作る工程を見る機会がたまたまありましたので、 その作り方をレポートいたします。
長崎でアゴといえば、もちろん平戸産になります。 中でも今回は生月に向かいます。 生月へ行くには平戸大橋(通行料片道\100)と、 生月大橋(片道\200)を通る必要があります(陸路の場合)。 絶景の展望を眺めながら走ります。
生月に到着しました。 歩いていたおばちゃんに尋ねたところ、 今(9月後半)が、ちょうど焼きアゴ作りのシーズンになるそうです。
いたるところで焼きあごを作っている光景を目にします。 個人で作っていたり、大きな水産会社だったりと様々です。
まずは、とれたての、飛魚を大量に用意するのです。
そのとれたての飛魚をよく洗ったのち、串刺しにします。
串は専用のグリップのついたものでおばちゃんたちは作業していましたが、ご家庭でやる場合は、 バーベキュー用の串なんかでも上手にできます。 ひと串に、およそ10匹の飛魚を刺します。
串を差し込む位置は、右図の丸の部分。 飛魚の羽のようなヒレをめくったちょうどワキの部分になります。 的確に、正確に刺していきます。
串刺しにしたアゴは、水気を切るためにしばらく図のように吊るしておきます。
程よく水切りしたトビウオを焼いていきます。
焼く際は、アミに乗せて焼くのではなく、ひと串をちょど屋根に乗る瓦のように、 うまい具合にちょっとずつ重ねて焼いていくわけです。 家で焼く際は、そのグリルの幅に合わせて、串刺しにするとびうおの本数を変えたほうよいと思います。
こんな感じに重ねて焼いているわけです。 表と裏、どちらから焼き始めてもよいそうです。
焼く時は、ガスの火でなくやはり炭火で焼きたいものです。 焼き加減は、 見て回った結果、それぞれマチマチのようです。
裏側はこんな感じです。 ちょっと焦げてるぐらいがよいのではないかと考えます。 そこらじゅうに香ばしさが漂います。
こんがりと焼き上げたアゴは、天日に干します。 干すことにより、ウマミが増幅するのです。
ということは、焼きはじめる前に、天気予報を確認しなければなりません。 干す期間としては、カラカラに乾くまでになりますが、4、5日程度でよいかと思います。
中途半端な乾き具合だと、保存しているうちにアゴがカビてしまうので、徹底的に乾かしてください。
※今回オイは20kg程度(約400匹)の飛魚を買ってきて、 一気に焼き上げました。 年中アゴダシを活用しようという魂胆です。 それにしてもおそろしく安い。
焼き上げが済んだ後、使い終えた串を、おじいちゃんがせっせと洗っていました。 マネしたいところです。
とにかく生月では、そこらじゅうでアゴを焼いていました。 おばちゃん大忙しです。
「炎の前は暑かぁー。」 と、おばちゃん。 扇風機は火おこしの際や、煙の流れる向きを調整するために必須だそうです。
ご家庭で干す場合は、500円ぐらいで売っている一夜干し用のアミ袋を使えば便利でもあり衛生的です。
ついてにアゴの一夜干しも作ってみました→一夜干しの作り方。 キスやカマスのように身離れがよくて、
アマダイのような甘味がありました。 さらにあごは、刺身でもおいしいのだとか。
06/10/01