子供の頃、クラスに一人は「ミナ獲り名人」がいたものです。
たまに誘われてついていくと、こちらが茶碗二杯ほどを拾ったところで彼女はすでに、バケツ一杯のミナを収穫しておりました。
近年めっきり獲れなくなって、もう何年もこの貝自体を目にしていませんでしたが、メチャクチャ立派なのを送ってもらいましてね。
私はこれまでこの貝を「ミナ、ミナ」と呼んでまいりましたが、どうやらこれは地方名のようですね。 図鑑を開くと「バテイラ」という名がありました。
漢字で書くと「馬蹄螺」で、馬のヒヅメに似た形からそう呼ばれる、とあります。
別名に「シッタカ」や「イソモン」という記述はありましたがどこにも「ミナ」とは書いてませんでしたね…ミナ、のほうが全然可愛い名前だと思うんですけどね。 かなりのレア呼称なのかもしれませんミナは。
ちなみに皆さんお住まいの地域では、この貝何と読んでます?
ミナを食べるには塩茹でが定番です。 塩少々を入れた湯で、殻ごと5分煮るだけです。
楊枝でも当て、ちょうどサザエのように身を引っ張りだして食べますが、これがなかなかシッポまでは抜け出てくれなくてですね(汗)。
ウチの田舎では全体像をほじ出せたらエライ、みたいな風潮すらありました(笑)。
今回のミナは、知る限り最大のものだったので身も、それこそ立派なものでした。
更新日:23/05/30
公開日:18/05/01