ホールトマトの缶詰をひとつ鍋に開けます。 中火にかけまして、そこへ人参を半分〜一本ぐらい、皮付のまま放り込みます。
※手作りのホールトマトはこちです→トマトピューレ、ホールトマト(水煮)の作り方
人参のほか、タマネギやニンニク、ショウガなんかも適当に切って放り込んでおきます。 好きな量だけ入れるとよいでしょう。
ここでチキンブイヨンとか追加してみたいところですが、今回は「和のダシ」に活躍してもらいたいという思いがこみ上げてきましたので、 煮干と昆布、さらに干し貝柱を放り込んで、水を適量注ぎいれました。
「偶然にもいまここにカツオダシがある」という場合はそれを投入してください。
このまま煮汁が半量になるぐらいまで煮込みます。
この前作った自家製トマトケチャップを冷蔵庫から見つけ出したのでそれも加えてみました。
※そういえば、トマトケチャップ作りにはウスターソースを使ったので、これにより相互に依存するかたちになります。
煮汁が半分ぐらいになったところで、スパイス類を投げ入れます。 今回、黒胡椒をひかずにそのまま10粒、 月桂樹5枚、ナツメグ、タイム、セージ、鷹の爪、クローブを入れてみました。 たまたまキッチンにそれらがあったから入れただけなので、今家にあるスパイスを使えばよいかと思います。
スパイス投入後、焦げ付かせないように火加減を調整しながら2、30分煮続けます。
味付けをしましょう。 まずは醤油を5、60cc注ぎ込みます。
酢を醤油の倍ぐらい入れてみました。
砂糖を思い切って200g溶かし込みます。 さらに塩を30グラムぐらい投入しました。
リンゴがもしあれば、適当に切って一個分ぐらい放り込んでおきましょう。 リンゴを入れるとそれらしい味になるものです。
さらに2、30分煮詰めましょう。
ほどよいトロミがついた頃、煮汁を丹念にこします。 すると赤銅色のソースが滴り落ちてくるハズです。 煮沸消毒した瓶にでも詰めておきます。
ちょっとなめてみてください。 そこそこ美味しいソースが完成していると思います。
「せっかく気合入れて作ったのにそこそこじゃちょっと困る・・・」ご心配なく。 ウスターソースを作る作業はこれでおしまいなのですが、熟成期間が必要なのです。
苦労してこしらえたウスターソースを、最低1週間は冷蔵庫で寝かせてみてください。 まるで別人になります。 その過程を毎日少しずつなめてみながら確認するのがウスターソース作りの醍醐味だといえます。
08/05/21