杯を口に近づけると体によさそうな薬用香がして、すこし飲んでみるとやっぱり体によさそうな香りがし、 甘みが広がる・・・子供の頃からやけにお屠蘇が好きでした。 オイの酒好きの歴史は屠蘇からはじまったのかもしれません。
屠蘇は薬局に売っています。 今回購入したものは一袋100円でした。
でもなんで屠蘇は薬局で売られているのか気になって仕方がなかったのですが、原材料をみてなんとなく納得した次第です。
ティー・バッグ型の屠蘇を取り出して、日本酒に6、7時間浸しておけばもう屠蘇のできあがりです。 好みでみりんや砂糖を加えたりもします。
できあがった屠蘇は屠蘇器(ページトップ)に入れて飲みます。 屠蘇器とは、その名の通り「屠蘇を飲むための専用の器」で、 三段重ねの杯、ちょうし、杯台、お盆が一組になった漆器が一般的です。
※若水(元旦にはじめて汲む水のこと)に1時間程度屠蘇の袋を浸しておいてから日本酒につける、という手法もあります。
6、7時間経つとお酒が屠蘇色になります。
屠蘇は祝い酒で、平安時代のはじめ頃に中国から伝わったといわれています。
三国志で知られる三国時代に名医「華陀」が一年間の災難厄除のために数十種の薬草を調合して酒に浸し、飲んだのがはじまりだといわれています。
邪気を屠り、魂を蘇らせるところから「屠蘇」と名づけられました。
更新日:22/12/25
公開日:09/12/28