「手作りなんてカンタンだ!」 カレーに必須な「ルー」の手ほどきをいたします。
かの檀さんだって「ニガテである」と言わしめた自家製ルーは、こうもカンタンに作れてしまいます。
フライパンを中火で熱してバターをゆったり溶かします、んー良い薫り。
鍋を熱しながら、小麦粉を少しずつ入れては練り、入れては練りをくり返します。
慣れるまではとにかく微量ずつ加え混ぜるのがコツです。
あらかじめ小麦粉は振るっておくなど色んな手法がありますが、今回はとにかくそのまま加えます。
小麦粉をしっかり炒めておくと粉の粒子が油で覆われた状態となり水分を加えても粉同士がくっついてダマになりにくくなります。
小麦粉を加えては混ぜ、
※ルーを作る時には強力粉や中力粉ではなく薄力粉を使うのは、薄力粉はグルテンが少なく澱粉が多いからです。 ルーの粘りはグルテンではなく澱粉によるものなので、澱粉が多く含まれている薄力粉を用いると、滑らかなルーが生み出せるというワケです。
粉の白味が消えてきたら、
練り、
また小麦粉を加えては練り、と繰り返します。
小麦粉を全て加えたら、よくヘラでほぐしながら、褐色になるまでじっくり炒めます。
強火でやると仕事は早くなりますが、炒めすぎて真っ黒にしてしまう恐れも出てきますのであせらずに。
※カレールーにする場合はこの段階でカレー粉を加えながら炒めると風味アップします。
色づいたところで今度は底の平らな厚手のコップ等を用いて粉をこすり潰していきます。 ここでサラサラにするワケです。 だからはじめに振るわなかったんですよね。
あとはもうカンタンです。 何かしらのスープを、少しずつ加えては練り、加えては練りをくり返します。
少したらしては練り、
練ってはたらしをくり返すとポッタリとしたルーの完成となります!
あとはビーフシチューを作ったりカレーをこしらえたりするだけですが、ここはひとつ、このルーを使った美味しいキーマカレーをご案内しましょう。
鍋に油を熱して刻みニンニク、タマネギ、ひき肉、カレー粉を入れてよく炒めます。
別途ジャガイモを茹でてマッシュしておきましょう。
具が炒められたらマッシュポテトを加えて水(スープ)を注ぎ20分煮込みます。
煮込みながら少量スープをすくっては、先のルーを火にかけながら合わせ、練っていきます。
ルーがドロドロに緩んだら、
これをスープの鍋と合わせてゆっくり混ぜながら溶かしこんでまいります。
好みの加減まで煮詰めたら、砂糖、醤油、トマトケチャップ、塩、ウスターソースで調味して、仕上げに追いカレー粉を加えたら完成!
信じるという事を教わりました。
17/06/20