普段何気に調理しているスパゲッティも、上手に茹でることでグンと美味しさがアップします。 「スパゲティの味はゆで方で決まる」といっても過言ではありません。
家一番の大鍋を引っ張り出してきて湯を沸かします。
沸いたら塩を加え、混ぜ溶きます。 茹で湯はスパゲッティの10倍、 塩は湯の1パーセント加えるのが目安です。 スパゲッティが100グラムならば、お湯は1リットル、塩は10グラムということになります。
※茹で湯に塩を入れるのは、パスタをひきしめ、粉臭みを除き、軽く塩味をつける意味があります。
グラグラ沸いている熱湯に、スパゲッティを投入します。 スパゲッティの束を軽く絞り、湯の上でパッと離せば、放射状に広がりますが、広がらなくてもかまいません。 火加減は、終始強火でお願いします。
スパゲッティを加えるやいなや、すぐに菜箸でかきまわします。 スパゲッティ同士がくっつかないように、2、3分の間は様子を見ながら時折箸で軽くまぜます。
スパゲッティの茹で時間は、種類によっても多少違ってきます。 おおよそ7、8分茹でてみたところで一本つまみあげて、食べてみます。
好みにもよりますが、やや芯が残るぐらいの茹で加減が、かの有名な「アルデンテ」です。
※アルデンテとは「歯に」という意味です。
茹で上がったらザルにあげ、よく水を切ります。 間違っても水洗いしてはいけません。 茹で湯は少し残しておいて、 煮詰まったソースをのばす際などに用います。
さて茹であがりました。 あとはお好みのスパゲッティでお楽しみください。 茹でたてのスパゲッティがすぐにあえられるよう、 ソースの仕上がりにパスタの茹で上がりをあわせるのがコツです。
伊丹十三さんの『ヨーロッパ退屈日記』にこうありました。
日本の素麺やうどんには、作る際に塩が入れられてあります。 一方スパゲッティやマカロニには麺自体に塩が入れられていません。 なので茹でる際に塩を入れるのです。 すると麺に弾力が出るんです。
11/09/16