幼い頃から毎日のように食卓へ上っていた沢庵は、すでにザンネンな食品へと成り下がっておりました。 現代においても大根を塩と麹、ヌカだけで漬けこんだ正直な沢庵を買い求める事は困難です。
沢庵自体が悪いんじゃないんです、その加工法こそ難なんです。 化学物質まみれの黄色い漬物を毒抜きし、珍味に昇華させます。
沢庵を味噌漬けするだけです。 味噌床を作るまでもなく、単にお使いの味噌に漬けるだけでウソみたいに味は良くなります。
市販の沢庵は意味不明に甘ったらしかったりするものですが、漬け込み後はちょうど良い塩梅に仕上がります。
漬けこむ時間は三日ぐらいですかね、お好みでどうぞ。
雑味が抜け、大根の漬物本来の味が蘇ります。 たぶん味噌が、毒抜きしてくれたんじゃないですかね。 優れた肴です。
更新日:23/03/11
公開日:17/01/12