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天然うなぎの釣り方【伝説の鰻釣師直伝】
天然うなぎの釣り方【伝説の鰻釣師直伝】

天然うなぎの釣り方【伝説の鰻釣師直伝】

土用の丑の日目前に「UNAGI☆ウナギ」と騒いでいたところ、伝説の鰻釣り師と運命的な出会いを果たしましてね、その秘技をマンツーで教わりました。

北川師匠

北川師

ご指導いただいたのは、うなぎ釣りを始めたのは5歳の頃、キャリア65年の北川武志先生です。

「あなたにとってうなぎ釣りとは何ですか?」


そうねえ…歯磨きみたいなもんかな

鰻釣りのしかけ

しかけ

まずはウナギを釣る為のしかけをどうぞ。

釣り針に糸を結びつけ、あとは先端に切れ込みの入った棒があればもう釣る事ができます。

まずは釣り針に生きたミミズを針に沿うよう取り付けます。


針と糸

あとは針のフックした部分を棒の先端に当てがい、一体化させるだけです。


鰻を釣る

こんな感じに糸をピーンと張り、棒と一緒につかんで挑みます。


いざアタック

棒の長さは1メートル程度です。

北川師の場合は固めの釣竿の先端部を用いております。


鰻釣りのしかけ図解

しかけの図解

ミミズ、釣り針、糸、棒で構成されています。


釣りはじめるぞ

針にミミズをつけたら、このように一体化させると準備完了です。


うなぎのいる場所

うなぎのいる場所

「最近は下水道が行き届いているから街中の川でも綺麗なものよ」と北川師。

その言葉通り、国道脇のにぎやかな街角の小川で今回釣りしています。


うなぎの寝床

うなぎの寝床という言葉があるように、ウナギはその体に見合う、細長い穴の中に日中身を潜めています。

なにせ夜行性ですからねウナギは。

目ぼしい穴を見つけたら、竿をそっと入れてみます。 もしもウナギがいれば、即座に「グイッ」という力強いアタリがあります。


うなぎがかかった

ウナギのアタリを確認したら、まずは竿を糸もろとも手放します。 いったん食いついたら竿(棒)はもう必要ないからです。

糸はウナギに引かれて穴の奥へと進んでいきますが、穴の長さは有限なので焦る必要はありません。

しばらく待って、ウナギが針を十分飲みこんだところで、


糸を引く

糸をグイグイ引き寄せます。


うなぎゲット

「ザッパァ!」 ウナギは水面から姿を現しました。


うなぎと北川師

「この瞬間は、何十年やってても嬉しいね」と師。

本日初ヒットの個体は小型だったので、先への希望を込めてリリースしました。


うなぎの釣果

面白いように釣れる天然ウナギ

その後三時間にわたり釣り続けた結果、7尾ものウナギを釣り上げた北川師でした。


天然ウナギ

天然ウナギの色味

ひつまむしに書いた通り、天然ものの腹は黄味ががっておりまさに「ムナギ」だという事がよく分かります。

では皆さんもぜひ、ウナギ釣りに挑戦してみてくださいね!

北川師、今日は本当にありがとうございました!


天然ウナギ

天然ウナギと養殖ウナギ

二つの蒲焼き、さて一方は養殖ウナギです。 どちらかわかりますか?

正解は右が養殖で、左が天然です。

養殖のブリやタイの例にもれず、ウナギに関してもエサをたんまり与えられているので肥え方がハンパないです。

天然を実食してみたところ、味は淡泊ながら程よい脂が皮面には存在し、事前に蒸して脂を落とす事なく絶妙の味を持っていました。

今回釣りをしたのは七月でして、本来産卵の為海に向かいはじめる秋が旬となりますから、その頃にはもっと脂が乗っているのでしょうね。


レシピのツボ

  • うなぎは産卵のために海に向かう8、9月がもっとも旨いのです。 7月の土曜丑だからといって食べるのはウカツであります。
  • うなぎの別名を宇治麻呂といいます。
  • 夜になるとウナギは穴から出てきてエサを探して彷徨っているので釣り方がまた異なります。
  • 「ウナギ釣りはガマンの釣り」だと師はおっしゃいます。

ひとこと

うなぎ屋に売る事もあるらしく、相場は一尾5000円だとか。


18/07/23


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