「鶏料理にマズいものなし」と毛筆で書いて額装し、居間にでも掲げておきたいぐらい、いつもそう感じます。
今回のスモークチキンはそんな鶏料理のなかでも酒に合うことにかけては3本の指に入るのではなかろうかと思っています。
作り方はいくつかありますが、今回はその中でも一番てっとり早い方法で時間をかけずに美味しく作り上げてみます。
骨付きでも無しでもモモでも手羽でも丸ごと一羽でも結構ですのでとにかく鶏肉を用意します。
鶏肉に塩を小さじ一杯程度もみこみまして、さらに黒胡椒やバジルなど、何でもお好みのスパイスをなすりつけます。 何もなければ塩、胡椒をふっておくだけでもまったく大丈夫です。
鶏肉をビニール袋に入れて、口を開いたまま水の中につけると、袋内の空気が押し出されて鶏肉がまるで真空パックされたような状態になります。 「その手があったか!」と若干驚きつつ、そのまま口を閉じてください。
ピッチリとビニール袋をまとった鶏を、70℃ぐらいの湯で30分ぐらい茹でてください。 70℃ですご注意ください。 これが90℃にでもなってしまうと、食感が台無しになっていまいますのでご注意ください。
茹であがりのサインは、袋の中に透明な脂がきらめいている状態です。
※鶏肉のサイズにより茹で時間はかわってきます。 にじみ出る脂がにごっている場合は中まで火が通っていないものと思われます。
ボイルした鶏をビニール袋から取り出して、1時間ぐらい吊るして乾燥させます。 言わずもがな、このままかぶりついても相当イケますが、 それではスモークになりませんので燻してみたいと思います。
今回、温燻を行います。 燻製器の中に着火したスモークウッドを入れて、 3時間燻します。 燻製器内の温度が高くなりすぎないよう気をつけてください。
燻し終わったら1時間ぐらい吊るし干しにして落ちつかせ、お好きなようにお召し上がりください。
10/06/25