かんころもちをご存じでしょうか。 カンコロもちとは、サツマイモともち米、砂糖を混ぜて作ったオモチのことで、長崎では古くから親しみのある 冬の風物詩でもあります。
そんなカンコロもちを、どうやって作っているのか?というのが、オイの長年の疑問でもあったわけですが、今回運良くその製作現場に潜入することに 成功しました。 作り方もイチイチメモってきましたので、忘れないようにここに記しておきます。
きれいになったサツマイモの皮をむいて、薄くスライスします。

一年分のカンコロモチを、たった一日で作りあげてしまうので、作業は早朝から始められます。 今回取材させていただいた家庭は、カンコロモチを 作るようになってから数十年のキャリアを持つベテランというか、プロです。 ですから自家用のほかにもご近所さんに注文されている分もあるとのことで、 作るカンコロモチの量といったらもうハンパではありませんでした。
蒸し器の燃料は廃材です。 湯の入った大釜の下では廃材がパチパチと燃えています。 次から次に廃材を供給しないと火力が落ちてしまうので、 蒸し器の近くに廃材を配備しています。
蒸し器の横にはもうひとつ大釜があり、お湯がグラグラと沸いています。 蒸し器の湯が少なくなってくると、この大釜の湯をその都度足していくわけです。
サツマイモを敷き詰めた上に、もち米を適量加えます。 サツマイモともち米の割合は、大体8:2ぐらいなのだそうですが、作る人の好みによりマチマチなのだそうです。
蒸しあがると容器にうつし、ざっくりと混ぜ合わせます。 手早く行うのがモットーです。
混ぜ合わされたサツマイモともち米は、専用の機械により練られます。 この機械は元々味噌作りなどに使われるモノだそうです。 一度に沢山入れずに、
様子を見ながら少しずつというのがひとつのポイントだとか。
このような具合にニュルニュとカンコロモチの生地がでてくるわけです。 上から原料を入れる人がひとりいて、出てきたものを束ねる作業は2人で行います。
一度機械を通されたカンコロモチのベースは容器に移され、今度は砂糖で味付けを行います。 砂糖の分量はお好みです。
砂糖を加えてよく混ぜ合わせたあと、再び機械に通します。 2度挽きすることによって、カンコロモチにキメの細かさがでてくるわけです。
はじめよりもよりキメの細かくなったものがニュルリとでてきます。 出てきたハナからカンコロモチ特有の延べ棒形に手で成型していきます。
ある程度成型されたものは次の人の手に渡り、打ち粉をふるってさらに成型されていきます。 表面をなでながら「おいしくなーれ、おいしくなーれ」と心を込めて
形を作るのだそうです。
カンコロモチ、ついに完成! 作りたてはまだ柔らかく、温かいです。 これを袋に入れて冷凍保存しておくと、来年作り始める頃まで充分保存可能なのだとか。
※焼かずにそのまま食べることもできます。
06/12/24