子供の頃、風邪をひけば親父がつくってくれていたのが、卵酒でした。 とにかくこれさえ飲めば、風邪はイッパツで直る、と断言しつつ、無理やり飲まされるものですから大変でした。 効果のほうは・・・あったかどうか、覚えていません。 思い返してみれば親父は、 風邪の時だけでなく、とにかく何か体調を崩せばすぐに卵酒を作ってくれていたような気がします。 親父にとって、卵酒はクスリそのものだったのでしょう。
急に寒くなりだしたせいか、カミさんは風邪を引いてしまいました。 ここぞとばかりに卵酒を飲ませ、その効き目を確かめてみることにします。
卵を一個、器に割りほぐします。
そこへ蜂蜜をたらします。 これは何も蜂蜜である必要はなく、砂糖でも結構です。 甘いものが苦手な場合は、何も入れなくても構いません。
あとは熱燗を注ぎ込みつつかき混ぜれば、卵酒のできあがりです。 熱いうちに飲み干して、暖かくしてからおやすみなさい。
※カミさんは普段日本酒を飲まないので、酒の匂いに敏感です。 だから今回、沸騰寸前まで酒を温めました。 夜中には熱が下がったそうなので、効果はあったのかもしれません。
卵酒と似たようなのをご紹介します。 エッグノッグといいまして、 欧米で眠れない時や寒い日に飲まれるものですが、我が家では、子供たちが風邪を引いたときに飲ませています(子供に卵酒を飲ませるのはちょっとどうかなと思っています)。
作り方は簡単です。 ボールに卵一個を割りおとしまして、牛乳を注ぎ込み、砂糖を好きなだけ加えます。 よく混ぜ合わせましょう。
あとは鍋に入れて、かき混ぜながら温めるだけです。
牛乳を加熱していくと、60〜65度になった時表面に薄い皮膜ができます。 これは牛乳中の脂肪が浮いて蛋白質と結びつき形成されます。 かき混ぜる事は皮膜ができるのを防いで温度をむらなく上昇させる事に役立ちます。
仕上がりにバターを少し入れるのも皮膜を防ぐのに効果的かつ旨味もアップします。 バターは溶けると表面に浮かんでくる為、皮膜の形成を防ぐのです。
※冷やして飲む場合もあります。
子供たちには「プリンみたいな味!」と好評です。 大人が飲む場合は、ブランデーをたらしこんだりします。
10/11/26