酒所の名物が美酒鍋なんですからね、そりゃ期待高まります。 酒をザブザブ使った水炊き風鍋を想像してしまったのは、昔長崎に水でなく酒を使って水炊きを供する店があったからです。
さてその美酒鍋とはいかなるものなんでしょうか。 西条で毎年開催されている酒祭りの席では来訪者に振る舞われているそうですが、祭りが終わった後だったんですよねオイが行ったのは・・・。
そこで賀茂鶴さんでいただいたチラシにあった美酒鍋を基に、今回作る次第です。 小鍋仕立てにてまいります。
鍋に胡麻油を引いてニンニクを炒めます。
香りがたったら肉を加えます。 今回は豚バラとスナズリを用いております。
頃合いを見て野菜を加えます。 今回はキャベツ、もやし、ニンジン、エノキを用いております。
程よく炒めながら日本酒をトクトク回し入れます。 何せ美酒鍋ですから美酒を並々注ぎたいところですが、そっち系の鍋ではなく炒め物に近い感じの鍋だそうです。
アルコールが飛んだところで、塩、胡椒で味を調えて完成です。
美酒鍋は酒蔵で働く蔵人さんたちが食べていた鍋です。 業務の合間に食べても利き酒等に影響がでないよう、あっさりした味付けになっています。
蔵人さんは作業中、服が濡れてしまうことが常で、そこから蔵人さんを「ビショ」と呼びました。 そのビショの方たちが食す鍋というところから「ビショ鍋」と呼ばれるようになりやがて、 それが美酒鍋へと呼び名が変わっていったそうです。
13/11/23