先日ひっさしぶりに東京出張してきたんです、何せ10か月ぶりでしたから楽しさもひとしおでした。
おかげさまでイベントも大成功で、プチ打ち上げとして友人と二人で「何か刺身食べたいね」と探していたら辿り着いたのがひつじ料理の店でして。
「何で刺身で羊?」
と思われたかもしれませんけどね、このお店の羊はメチャ新鮮で、クセもまったく無い肉故私なんて「もっと羊羊した味が食べたい」と言ったほどでした。 羊のたたきを二人で3皿平らげて超満悦です。
三本目のワインも空いた頃、何か面白い料理はないかとメニューをためつすがめつしていてハッケンしたのが今回のチュニジア式餃子です。
何でも現地では「ブリック」というらしいですね。
外国人の店長さんに「どんな感じの料理です?」と聞けば、わざわざ本部に電話してブリックが何なのかを聞いてくる、と踵を返して走っていったので慌てて「大丈夫ですから!」と呼び止めいざ注文してみたのです。
なるーほどですね。 これは日本人にもウケます味です。
餃子と言いながら私達の知るそれよりも、倍ほどの大きさがあります。 その理由は、チマチマ包むのがイチイチ面倒だから、ではなく、「You、思い想いの食材を包んじゃいなよ!」という大らかな心に由来するものです。
だからブリックの作り方も何も、何かを皮に包んで揚げればそれで良いという事になります。
尤も、お店で食べたその餃子も、これ以上ないというくらいシンプルな組み合わせでしたが、だからこそ素材の持ち味が活きてくるという例のソレ系でした。
春巻きの皮を広げて、真ん中にひき肉、しかもこねたり塩・胡椒をしたりするでなくポロポロのひき肉をそのままチョンと乗せるんです、そしてその上に卵黄を乗せたら皮の端を濡らして餃子みたいに閉じるだけ。
あとは180度の油で4分揚げたらハイ、これがチュニジアの餃子さんです。
動画を見ていただいたら分かるのですが、この揚げ時間で絶妙にひき肉には火が通り、かといって卵黄には火が入りすぎず絶妙に半熟、という具合に仕上がります。
初めて作る時は「ホントかなあ…」と心配になるかもしれませんけど、信じてくださいわたくしを。
揚げたブリックを皿に乗せたら、お好みのソースをたらしたり、薬味を添えていただきます。 この、調味を全て外部に依存しているあたり、只者ではありませんねこの餃子(笑)。
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20/10/22