りんごの果汁を発酵させたお酒がシードルです。 発酵過程を見守っているとなんか、酵母をペットに飼ってる気分になってきまして(笑)。
今回リンゴジュースを使っています。 丸のままのリンゴをすりおろして搾り、その果汁を用いるのが最上です。
※オススメのリンゴジュースは「おいしさまるごと 完熟しぼり ふじ」や果汁100%のものです。 中にはゴチャゴチャ添加物が入っているものもありますので品質表示をよく見て選びましょう。 一口に果汁100%といってもしぼった果汁をそのまま使うストレートと、果汁の水分をいったん飛ばして濃縮し容器に詰める前に水分を戻す濃縮還元があります。
シードル作りに必要なものはリンゴ果汁とイースト、ただそれだけなんです (シャンペンイースト) !
※このメーカーのイースト1袋で約20リットルのシードルを作れます。
イーストはその力を十分に発揮させるため、あらかじめ30度のぬるま湯と合わせて20分置きます。
今回リンゴジュース1リットルに対してイーストが0.7g、湯が10gという割合です。
器具として必要なのは、瓶の口に取り付けて発生したガスを逃がすS型エアーロックと、それを口に固定するためのゴム栓です。
※密閉容器で発酵させると炭酸ガスの発生で容器が破裂する恐れがありますから必須の道具です。 雑菌の混入を防止しながらガス抜きできる優れた装置ですねこれ。
ジュースとイーストを合わせたら、口にエアーロックを装着していざ発酵です。 室温に置き、静かに酵母の隆盛を待ちましょう。
発酵開始からわずか数時間で、ジュースの表面に小さな泡が浮かんできては消え、また浮かんでは消えと酵母の息吹を見てとる事ができるようになります。
仕込んでから二日目には盛大に発酵しはじめ、なんだか酵母に愛着が沸いてきさえするんです。 この辺からもう呑む事ができまして、まだかすかに甘味がありますがアルコール化している事がよく分かります。
三日目には気泡の出も落ち着いてきて、甘味も少なくなり、まさにシードル然とした風味になります。 瓶の底には発酵の終わった酵母が粘土状になり沈殿しています。 呑む際は瓶を振って、この酵母と共にいただきます。
※シードル1リットル中には1000億もの酵母が増殖しています。 5度程度のアルコールでは、冷蔵庫に保存するかぎり酵母は生き続けます。
冷蔵庫に保存している発酵済のシードルを取り出してペットボトル容器に移し替え、
グラニュー糖を加えたら口をキャップでしっかり閉じて、室温に置きます。 糖分により再発酵させるワケです。
3日ほどすると発酵は終わり、口を開けば泡が上がってくるはずです。 よく冷やして飲みましょう!
※底にたまっている酵母ごと、容器に移し替えてグラニュー糖を加えます。
だんぜん二次発酵させたほうが美味しいです。
あしたは決戦の日だ!
18/06/27