この前ドーナツを作りまして、その一部始終はブログ:娘と一緒にドーナツを作るに書きました。
苦心して作った挙句、娘は納得してくれなかったのです。 「チョコがかかっていない」と・・・。
このまま引き下がれるわけありません、娘好みのドーナツを作るまでは。
「娘に満足してもらえるドーナツ作り」を目標に掲げ、まずは買出しに行きました。 ドーナツにトッピングするためのチョコチップや ホットケーキの素を探し、普段足を踏み入れないお菓子用食材売り場をさまよいます。
生地については、ホットケーキのものを固めにこねて使おうと考えておりますが、 万が一それでは満足してもらえなかった時のことを考えて、ホットケーキの素を買いました。
さてそれでは早速調理開始です。 ホットケーキの材料を合わせます。 うどんよりはかなりゆるめ、ホットケーキよりはだいぶ固めになるよう牛乳の量を調節し、木ベラでかき混ぜました。
ちなみにホットケーキ素の袋に記されているドーナツ作りの材料の割合は次の通りです。
打ち粉(小麦粉)をふったまな板の上に生地を広げます。 かなりベトつく生地なので、打ち粉を多めにふっています。 およそ1センチ弱の厚みになるよう広げました。
思わずパスタマシンに通してしまいたくなる光景です。
のばした生地を、コップを用いてドーナツ型にくりぬきます。 ちょうどギョーザの皮を作る要領です。
コップでくりぬいた生地の真ん中に穴を抜きます。 たまたまちょうどよい型がありましたが、オチョコなんかで代用できます。
さてドーナツ型に切り抜いた生地を取り出したいと思います。 が、ここであせってしまい、輪っかを取り上げてしまうときれいなドーナツになりません。
いくつかくりぬいてみて覚えたコツとしてはまず輪の本体ではなく、外周を取り除きます。
そして真ん中の生地を取り除くと、きれいなドーナツ型がまな板の上に残ります。 これをフライ返しですくい取るのです。
あまった生地はまたひとまとめにしてのばし、くりぬきます。 生地がなくなるまで延々とこの作業を繰り返します。
フライ返しですくいとった生地を、170℃の油へすべりこませます。
瞬間、生地がぷっくり膨らんで、見覚えのある姿に変わります。 時折ひっくり返しながら、こんがりキツネ色になるまで揚げましょう。
揚げたドーナツに砂糖をまぶせば、手作りドーナツのできあがりです。 今回、娘から「チョコのかかったドーナツ」というリクエストがありますので、 板チョコを湯せんして溶かし、そこへ揚げたてのドーナツをくぐらせました。 パラパラと色とりどりのデコレーションを散らします。
完成したドーナツを見た娘は、録音しておいて、嫁ぐときにもたせてあげたいほどステキな「うわぁー♥」という歓喜の声を上げました。
ドーナツを揚げる前のテストとして、生地の塊を油にほうりこんだらこんな風になりました。 縁日でみかけた沖縄料理サーターアンダーギーを彷彿とさせます。
ちなみにアメリカのドーナツはリング型で、イギリスのものはまんじゅう型が多いそうです。
1847年、アメリカメイン州のキャムデンという町のベーカリーで、ハンソン・グレゴリーという15歳の少年が見習いとして働いていました。
店では揚げパンを作っていましたが、中まで火が通るのに時間がかかり、能率が悪かったんです。
それを観ていたハンソン君は「パンの真ん中に穴を開をければ火の通りがよくなるのでは?」と考えて即実行したところ、思った通りになりました。 これがドーナツ誕生の瞬間です。(『村上ラヂオ』より)
10/01/23