カレーパンにハマってからというもの、より美味しいカレーパンを求めて源流のカレーにたどり着きました。
そこで自分で調合したガラムマサラをたっぷり用いてキック力のあるカレーを作り、パンに挟み込んでやろうという魂胆です。
ガラムマサラはインド料理に用いる混合調味料です。 ガラムは「熱い」、マサラは「混ぜ合わせたもの」という意味です。
さてその材料は、次の通りです。
以上6種のスパイスを用いて作ります。 各分量はお好みでどうぞ。 クローブがバリバリ効いたガラムマサラでも結構ですし、 「うちのマサラは3種類のスパイスを混ぜたものよ」でもぜんぜん構わないと思います。
さてそれらのスパイスを全部一緒にしてフライパンにあけます。 ごく弱火にかけまして、15分ぐらい、時折ゆすりながら炒ってください。 5分もすれば、 かつて我が家の調理場から香ったことのない複雑な香気が立ち上りはじめ、おもわず太陽礼拝を始めてしまいそうな気分になります。
粗熱がとれたころ、粉にするべくスリはじめます。
「こんなときウチに石臼があればなあ」と思いましたが無いものは仕方ありません。 日本人ならばアタリ鉢です!
スパイスを全部鉢にあけて、粉になるまですりはじめます。
※ミキサーを使うというテもあります。
10分ほどすりこんだところで超重労働に足を踏み入れてしまったことに気づきます。 なっかなか粉になってくれません。
でももう、後には引けないのです。 一生懸命すりこみます。 時々カルダモンが鉢の外に飛んでいってしまったりして個人的に憎たらしくなってきます。 「このカルダモンが!だからオマエは・・・」
20分すりこんだ頃、状況にあまり変化がみられないことに焦りはじめました。 イスに腰掛けてチンタラすっている場合ではありません。 本気だします。 床に腰をおろし、パンツをまくりあげてすり鉢を足で固定し、我が家で「物干し竿」と呼んでいる製麺用のバカ長い棒を持ち出しました。 これで力が入るハズです。
「ガリガリガリガリ・・・」さっきまでとは全然違う、スパイスのこすれる音がします。 みるみるうちに粉状になっていくスパイスに気分爽快です。 はじめからこうやればよかったんです。
曲者が見つかりました。 カルダモンの殻、そしてクローブの茎、この両者が粉末化を阻害している一味です。 他のスパイスはおとなしく粉になっているのにその2つだけがいつまでもしつこく居座ります。
カルダモンの殻はすりこ木で突き崩してきたのですが、どうしても繊維のようなものがすれてくれません。 そしてクローブの茎は、目立たないくせに硬いので、 調子よくすり進んでいると茎にすりこ木がつまづいてバランスを崩し、あたりにスパイスがドッサリ飛び散ったりしました。 これじゃあ家中香って眠れたもんじゃありません。
なんとか両者を突き崩そうと試みたところ、クローブはさておきカルダモンの殻には歯が立たないことが身をもってわかりました。 よってカルダモンの殻はふるって除外することにしました。
どうですか、これが自家製ガラムマサラです大体粉々です。 密閉容器に入れて常温で保存し、カレーはもちろん煮込み料理やハーブティー、チャイに利用するのです。
10/06/04