外国人の方が大勢参加する謎のパーティーに出席してきました。
普段まったく接点のない国々の方との会話はどれも刺激的で、アッという間に時間が過ぎてしまいました。
なかでもいちばん親しくさせていただいたのはギリシャ人のお母さんで、話題が料理に進むと、口角泡を飛ばしながら熱弁してくれたのでした。
超早口でメモするのが大変でもう汗。
もちろん日本語ペラペラの方でして、そうでもないと私にゃ何の事やらサッパリワカランやったハズです。
「地中海沿岸の方はオリーブオイルメチャ使うよね」
くらいの想像はしてましたが、用いる量のスケールが違いました。 とにかくもう、水みたいに料理へオリーブオイルをたらします。
そして今回紹介するのは、たらすどころかそのオイルで素材を煮ちゃうんです。
かといってコンフィほど気を使わない、ざっくばらんな「何でも入れちゃって!」「グダグダ言わずにサッサと食べなさいよアンタ!」という豪快ママが昔お婆さんに教わった料理なのでした。
今回二本立てです。 そして他にもいくつか聞いてきましたから、動画化したらこのページに追記してまいります。
まずはイカの蒸し煮からどうぞ。
イカはゲソだけで十分です。 胴は刺身で食べて、ゲソを冷凍してためておき、大鍋で一気に作るとよいそうですよ。
フタ付の鍋を弱火にかけて、オリーブオイルをたっぷり流し入れます。 なんスかこの量! そしてタマネギのザク切りを入れたら上へイカをかぶせ、フタをしてまず一時間弱火のまま煮込みます。
さて時間です。 フタを開けるとモウとオイルの良い薫りが立ちこめて、イカはイカにも旨そうな朱色に染まっているでしょう。
ここへ酒をたらして塩・胡椒を振り、再度フタを閉めてあと30分だけ煮込みます。
フタを開いたら、バルサミコ酢をたらすと出来上がり!
ドロドロに溶けたタマネギがイカにからまりネットリし、ワインをガビガビ飲めますよ。
続いてはこちら!
今度は豚肉をオイル煮しちゃいます。 フタ付の鍋を弱火にかけて、オリーブオイルをたっぷり流し入れます。 なんスかこの量! そして長ネギのザク切りとニンニクをたっぷり入れたら軽く炒めて豚肉を投入します。
今回トンカツ用のロース肉を使ってますが、バラでもカタでも結構です。
フタをして、一時間半弱火で煮るだけです。
フタを開けば肉はコシが抜けたコンフィ然とした独特の質感に仕上がっています。 塩・胡椒を振るだけで味はピタリと整いますが、以降は肉だけ引きあげてソテーしてみたり、残ったオイルに小麦粉とカレー粉を入れて練りルーをこしらえてみたりと自由です。
いずれの料理も、たっぷりのオリーブ油で煮込むだけですからかなりカンタンですね。 お好みの食材を用いてお試しください!
ミートソースやホワイトソースといった日本でもなじみのあるソースを駆使した焼き物です。
ホールトマトの量をあえて少な目にしたのはホワイトソースも活かすためで、大皿にデーンと作って食卓に乗せたら喝采が起こりました。
このトマトマしさがたまりませぬ。 グシュッと半熟したり、ポロポロ固炒りしたりとお好みの仕上げでどうぞ。
19/09/21