黒豆

黒豆

正直申し上げますと、子供の頃から黒豆のことが大嫌いでした。 だって甘すぎるし、変な匂いがするんですもの。 ちっとも美味しいと思いませんでした。 今でも箸すらつけません。

この度黒豆を自分で煮てみてその嫌悪感が払拭されてしまいました。 これは「自作したものは美味しいと感じてしまう」という自作愛によるものではありません。  正真正銘徹頭徹尾美味しい黒豆が作れるのです。 黒豆嫌いの方、是非一度お試しください。


黒豆

黒豆

これが煮る前の黒豆です。 丸く黒光りしていて見つめていると一種の宝石のように思えてきます。  つい2、3粒のけて、コレクションボックスに入れたくなるほど物欲を刺激されてしまいました。


黒豆を水洗いする

そんな黒豆を軽く水洗いします。


黒豆を水に浸す

水に浸す

黒豆をボールに入れ、黒豆が全部かくれてしまうぐらい水を注ぎ込んでください。 その際水にをひとつまみほうりこんでおきます。

このまま一晩放置しておきましょう。


黒豆を煮る

煮る

翌日、漬けておいた水ごと黒豆を鍋に移します。

弱火にかけて2、3時間煮込みます。

煮ているうちに水かさが減り、黒豆が水面から見え隠れするようになりますがこれはよくありません。 その都度水をヒタヒタに足してください。


黒豆が指でつぶせるまで煮る

黒豆を指で簡単につぶすことができるようになるまで煮続けてください。


砂糖投入

砂糖

黒豆が柔らかくなった頃、砂糖をドッサリと投入します。 その砂糖の分量は、黒豆と同じ重量です。

砂糖を入れる際は一度に加えてしまわずに、何度かに分けて入れるようにすると、シワのないふっくらした豆に仕上がります。

いっぺんに砂糖を加えてしまうと、砂糖は豆の中にしみ込む前に豆の中の水を引き出してしまいます。 これがシワの原因となりまして、分けて砂糖を入れた場合は、徐々に砂糖が豆へ入っていくので急な脱水が起こらず張りのある豆に仕上がるのです。

※砂糖はお好みで増減させてください。


醤油投入

砂糖が溶けたところを見計らい、醤油を大さじ一杯加えておきます。


黒豆を休ませる

休ませる

醤油を加えてひと煮立ちさせたら火を止めて、そのまま一晩休ませます。 この際気をつけるポイントは、煮汁から黒豆が出ていると、固くなってしまうことです。

黒豆たちを煮汁の中に完全に浸しておいてください。

※ちなみにここで一粒つまんでみた所、この状態の黒豆が一番口に合いました。 淡い甘みで黒豆の風味がしっかりと活きています。 もう何粒でも食べることができそうな感じです。


煮汁を煮詰める

煮詰める

翌日、煮汁だけを鍋に移し、半分の量になるまで煮詰めます。


黒豆のできあがり

煮詰めた煮汁を黒豆の上からかけて冷やします。 ちゃんと美味しい黒豆のできあがりです。


黒豆のツボ

  • 黒豆は粒がそろっていて、虫食いやキズのないものを選びましょう。
  • 黒豆を鉄鍋で煮ると鮮やかな色に仕上がります。 鉄釘を入れて煮ても同効果が得られます。
  • 黒豆の色素はアントシアン系の色素で、金属イオンと結びつくときれいに発色する。 なので鉄釘と煮たり、鉄鍋で煮たりする。
  • 黒豆を十分柔らかく煮てから砂糖を加えます。

おさらい

黒豆を洗い、塩を加えた水に一晩浸す。 火にかけて柔らかくなるまで煮る。 砂糖、醤油を加えてひと煮立ちさせ、休ませる。  翌日煮汁のみを煮詰め、黒豆の上からかける。

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09/12/30



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