小学生の頃、友人らとファミコンを囲んでよく遊んだものでしたが、中に必ずひとりはいたのが、ポテトチップス系の油揚げ菓子系の手づかみ系で食べるスナック菓子というのを沢山買い込んでいるヤツで、彼がコントローラーを握ったあとは、油ベトベトでツルツルボタンが滑り、マリオの無限増殖どころではなかったという記憶があります。
しかしワイワイ遊ぶ中、お菓子なしでは寂しいもので、なおかつ友人宅の目の前は駄菓子屋さんというまさに好立地も後押しして、ポテチ野郎の手はいつもベトベトピカピカしていたのですが、彼を責めるわけにはいきません。 だって、ポテチって美味しいんだもの。
大人になり、友人らとも疎遠になり、ポテチ野郎が今現在どうしているのかは知る術もないのですが、そんな昔のことを思い出しながら、今回はひとつ、自らポテトチップスを作ってみたいと思います。 さあ、ジャガイモを買ってきてください!
まずはジャガイモの種類にこだわってみます。 今回オイは、ばあちゃんが田舎で作っているジャガイモ『男爵』を使用して作りました。 作った時期は12月で、ちょうど新ジャガの季節でした。
仕上がりの味は、時期や使用するジャガイモの品種で若干違ってくるとは思いますので、イロイロな品種、揚げ方で自分好みのポテトチップスを作ってみると良いかと思われます(動画)。
※キタアカリでもメークインでもなんだってよいのです。
そんなジャガイモを、流水でよく洗い、表面についている泥や汚れをとりのぞいておきます。 あまりにもしつこい汚れの場合、たわしでゴシゴシやったって構いません。 何故これほどまでジャガイモの表面をきれいにするのかといえば、それは皮ごとスライスして揚げるからです。
※ジャガイモから芽がでていたら、徹底的に取り除いてください。
きれいになったジャガイモを、薄くスライスしていきます。 スライサーを使ったほうが、厚みが均一になり、揚げやすく、美しくもあるのですが、今回オイは手作り感を出すために包丁で一枚一枚切り出しました。
包丁を使って切ると、なかなか厚みが均一にならず、大きさもマチマチになりやすいのですが、それを『味』と感じるのかどうかはあなた次第。 でもひとつ注意しておかねばならないのは、厚みの違うジャガイモを一緒に揚げないというところです。
厚みや大きさが違えば、やはり熱の通り方や油に接する面積が違うわけですから、うまく揚げることができなくなります。 なので、とりあえずジャガイモをスライスしたら、それぞれ大きさや厚みが同じぐらいのグループに分けておくことをオススメします。
スライサーを使っても、ジャガイモはゴツゴツした球体をしているわけですから、スライスしたジャガイモの大きさは違ってきます。 なのでやはりある程度大きさをそろえておいたほうがよいかと思われます。
スライスしたジャガイモは、水を張った器にいれて、よく洗います。 そうすると、ちょうどお米を研いだときのように水が白くにごりますので、 何度か水を替えながら、水がにごらなくなるまでジャガイモスライスをよく洗います。 洗ったあとは、ザルにでもあけておきましょう。
※洗うのは、ジャガイモに含まれる糖分を抜く作業になります。 糖分が残っていると、揚げる際に黒くなってしまいます。 徹底的にやるならば、8%の塩水を作り、その中に洗ったジャガイモを15分ぐらい浸しておくとよいです。 糖分が抜けやすくなります。
鍋に油を入れて、170℃前後に熱します。 そしてよく水気を切ったジャガイモを静かに投入するのです。 一度に入れる分量は、ジャガイモ一個分程度がちょうどよいです(鍋の大きさにもよりますが)。
ポテチは表面積が広いので、油の温度を急激に下げやすい揚げ物です。 なので一度に上げる量は控えめにどうぞ。
※高温の油で揚げると、見かけはカリッとしますが、中の水分が完全に抜けないのでしばらくすると柔らかくなってしまいます。
※揚げ油はサラダ油にオリーブ油を混ぜてみたり、ごま油を混ぜてみたりとイロイロミックスしたほうが風味がよくなります。 ちなみにジャガイモが薄いので、油は沢山いりません。
プクプクと小さな泡がたちながらジャガイモはだんだんと色づいていきます。 時折ジャガイモ同士がくっつかないように菜箸や網杓子で散らします。
様子を見ながら揚げていくと、だんだんジャガイモの淵が波打ってきます。 ジャガイモから水分が抜けていっている証ですので、もうしばらく目を離さずに揚げ続けます。
ほどよい具合に揚がったものから順にすくい上げていき、ペーパータオルや新聞紙の上にでも並べます。 そして高いところから全体的に塩を振ります。 するとどうでしょうか、美味しいポテトチップスのできあがりです。 揚げたてでも美味しいし、冷えても当然美味しい。 ウヒャ。
ポテトチップスを沢山作れば作るほど、ハンパな大きさのジャガイモの断片がでてくるハズです。 これをいちいち捨ててしまってはもったいないことこの上ないわけです。 ジャガイモの断片は、さらに細かく刻んで揚げてしまいましょう。 すると美味しいポテトスティックができあがります。 ビールのつまみにも最適でありますし。
個人的に好きなんですよ厚切りフライドポテトが。 ジャガイモを皮付きで厚く切って、ポテチと同じように水にさらし、じっくりと揚げます。 これだけ。
大学いものように二度揚げするといい感じです。 ホクホクフライドポテトもどうぞ!
塩を適当に振っておいて、ケチャップをたっぷりとつけて食べます。 ウマッ。 ケチャップに塩を混ぜ込んでもよいし、タバスコを添加するのもウンマイです。
07/01/18