この前酒盗団子チーズ風味という酒肴を作りました。 家族にも好評で大いに喜んだオイでしたが、 クリームチーズを買いすぎました。 何箱も余ったクリームチーズをどうやって消費しようかと考え込んでいたところ、そのクリームチーズの箱に答えはありました。 レアチーズケーキを作るのです。
雪印クリームチーズの外箱には、レアチーズケーキの作り方が掲載されていたのです。 レアチーズケーキはオイが口にすることができる数少ないケーキのひとつです。 作り方も簡単そうだし 、やってみないテはないな、ということで早速作り始めました。
今回使用するのは雪印クリームチーズです。 箱にある作り方通りに作ってみたいと思います。 以下は丸型で直径18センチのレアチーズケーキを作る分量となります。
クリームチーズ200グラムを用意し、(雪印クリームチーズは一箱200グラム入です)常温に戻しておきます。
食塩を使用していないバターを買ってきて40gを常温に戻しておきます。
と本来は食塩を使用していないバターが必要なわけですが、なんでか知りませんがどこをほっつき歩いてもバターが品切れ中でした。 これはもしかするとなにかのテレビ番組で「驚きの丸秘ダイエット!! 食塩不使用バターでキレイにやせる!?」なんていう特集をやったのかもわからんな、なんてふてくされていたところ 理由がわかりました。 以下ウィキペディアを引用します。
2007年末から、バターの原材料である生乳(酪農家が牛から搾る乳)生産量の減少によりバター不足が業界各メーカーで発生している。 これは以前の牛乳余剰を原因とする2006年度からの生産調整で乳牛が削減されているのに加え、 猛暑で生産が激減したためである。特に業務向け食塩不使用バターが深刻で、 各メーカーでは出荷数量の制限や価格の改定を実施しているが、バター生産量が格段に減少しているため制限の解除の目処はたっていないのが現状である。
これに伴い、小売店においても特売の減少や一人当たりの購入数量の制限、 在庫切れによる販売中止など、一般消費者にも影響が生じている。 特にケーキ店などではバターの供給が減少していることから、量販店にバターを買い求めるなど例年においては考えられない状態が発生しており、 ケーキ類の値上げなどの影響が出ている。
なお、この状況は2〜3年後に生乳生産が上昇するまでは続くと言われている。 また2008年度においては、大手乳業メーカーの大規模チーズ工場が完成し稼動する予定であり、 2007年度よりもさらにバター向けの生乳数量の減少が見込まれ状況は悪くなると言われている
ということでした。 残念、レアチーズケーキ作りは思わぬところで座礁してしまいました。 レアチーズケーキ作りは食塩不使用バターが復活するまで延期とします。
と簡単にあきらめるワケないです。 バターがないならマーガリンがあるでしょう。 スーパーをうろついていたら、ケーキ用マーガリン食塩不使用なるものを見つけました。 今回はこれで作ります。
※食塩不使用バターは、かつて無塩バターと呼ばれていましたが、無塩で製造しても生乳に由来する塩分が微量含まれていることから、 厚生労働省の栄養表示基準により食品の正規表示が求められ、無塩バターの表示が出来なくなったらしいです。
粉ゼラチン8グラムを、大さじ3杯程度の冷水で軽く溶かしておきます。
レアチーズケーキを固める型にラップを敷いておきます。 型からラップがはみでるように敷きます。 今回は程よいサイズの深皿を使ってみました。
まずはレアチーズケーキの台から作り始めます。 ビスケットを10枚ばかり用意して、それをビニール袋へ入れて、棒で叩いて細かく粉砕します。 バターが無かった腹いせにと、ボコボコ強く叩きすぎると袋が破れて大変なことになりますので、優しく丁寧に砕いてください。
いい感じにビスケットが砕けたら、常温に戻しておいたバター(今回はマーガリン)をビニール袋の中に加え、よく混ぜ合わせます。
ビスケットとバターを混ぜ合わせたものをラップを敷いた型に敷き詰めて、表面を平らにならします。 このまま冷蔵庫へ入れて、冷やしておきます。
ボールにクリームチーズを入れて、ヘラでよく練ります。 滑らかになった頃、砂糖60グラムを加え、泡だて器でよく混ぜます。
※ゴムベラを使うといい仕事ができます。
生クリームを200グラム注ぎいれ、さらによく混ぜ合わせます。
今度はレモン汁を大さじ3杯加え、やはりよく混ぜ合わせます。
最後にあらかじめ溶かしておいた粉ゼラチンを湯せんしドロドロにして加え、よく混ぜ合わせます。
冷蔵庫で冷やしておいた台に、生地を流し込みます。 これを冷蔵庫で2、3時間冷やすとレアチーズケーキの完成となります。
なんだか手作り豆腐のような質感をしたレアチーズケーキが出来上がりました。
型からはみでているラップをつまんで引き上げ、切り分けてから食べるのです。 が、オイはこの時失敗に気づきました。 型に使用した皿のヘリがなだらかすぎてレアチーズケーキの重心が崩れ、 なかなか美しく直立してくれません。 ダレてしまうのです。 これを解消するには側面の切り立った型を使って作る必要があるようです。
さらにもうひとつ。 ビスケットの粉砕が甘く、ポロポロと台が崩れてきました…。 見るも無残なレアチーズケーキを目の前にうなだれていたところ、娘がトコトコ歩いてきてケーキにかぶりつき、 「うまー!」と吼えました。 オイもひとくちつまんでみると、確かに美味しいのですこれは。
味がよくても見た目が悪いこのレアチーズケーに、どうにかして日の目を見せてあげたいオイはしばらく考えた後、閃きました。
座りが悪いのならば座りよくなるように置けばよい。 チーズケーキをひっくり返して、台が上になるように皿に乗せてみました(ページトップの写真)。 こうすることで、ピタリと安定したうえに、崩れた台が、 あたかも意図的に砕いたビスケットを散りばめたように見えなくもないではないですか!
あとは嫁の意見を元に、庭に生えてるアップルミントをつんできて乗せてみたところチョットかっこよくなったような気がしました。 次回はもっと美しく作りたいと思いますおわり。
08/05/08