毎年4月頃になると、大量に苺をいただきます。 ありがたいことです。
我が家には苺が大好きな子供たちがおりますが、さすがに全てを食べきることができない分量です。 イチゴ牛乳でも無理です。 近所中におすそ分けしてもまだ沢山の苺が残ります。
せっかく頂いたものを悪くしてしまうわけにはいきませんので、苺でジャムをこしらえて、来年また苺をもらうまで、大事に食べたいと思います。
まずはイチゴをザッと水洗いしてからよく水を切り、ヘタを丁寧に取り除いておきます。
ヘタをのぞいたいちごをホーロ引きの容器に移し、上からドサーッと砂糖を放り込みます。 砂糖の分量はそうですね、苺の重さの7〜8割といったところでしょうか(お好みにもよります)。
砂糖と苺をざっくりと混ぜあわせてから、半日ぐらい放っておくと、苺から水気がでて砂糖が溶けて、シロップ状態になっているハズです。 その艶やかな姿は思わず舐めてみたくなるのでそうします。 ほんのり苺味のシロップです。
苺1キロに対してレモンを一個分ぐらい絞りこんでおきます。 レモンによってジャムが固まりやすくなるそうです。
苺をシロップごと鍋に移し、中火にかけます。
2、30分煮たところで、一旦苺を取り出してしまいます。 苺の原型が残る、素朴な苺ジャムを作りたいのです。
鍋に残った汁は、焦がさないようにじっくりと煮詰めます。
再び鍋に苺を戻し、しばらくなじむように煮込みます。
色鮮やかないちごジャムができあがりました。 粗熱をとってから、煮沸消毒した清潔なビンに詰めて保存します。
冷蔵庫でも数ヶ月保存できますが、冷凍するとおそらく1年ぐらいはなんともないのではないか、と思われます。
トーストしたパンにいちごじゃむを塗ってから食べてみます。 「イチゴジャムってこんなに苺の味がするものだったんだ」ということがじみじみと感じられます。
なんでもアメリカ人はイチゴジャム+ピーナッツバターのサンドイッチが好きなんですって。
阿川佐和子さんがご著書『残るは食欲』に書いておられましたが、カレーライスにイチゴジャムを添える習慣があるそうです。
「チャツネを添えるのだったらジャムでもヘンじゃなかろう」と。 各種香辛料の入ったチャツネより、スッキリした甘味の苺ジャムのほうが日本人の口には馴染むだろうと…同感です。
イチゴを水洗いしてからヘタをとり、砂糖をまぶし、半日おく。 レモンを絞り込み、イチゴを中火にかけて、2、30分煮る。 清潔なビンで保存。
09/05/02