新鮮な殻付きの牡蠣をこじ開けてレモンをひと絞り。 必須ですね。
から揚げ等揚げものにもジュッっとひと絞り。 さっぱりですね。 ドレッシングを作るときにレモンをジュッっとひと絞りしないわけがありません。
あ、そうそう〆サバにも合うんですよね。
というように、
レモン果汁を活用することが多いわけでありますが、そのレモンの切り方の話です。
普段何も気にすることなく普通に八等分して料理に活用していたところ、 これにもれっきとした切り方があることがわかりました。 伊丹十三さんの「女たちよ」に記されていたもので、合理的な理由であり、妙に納得させられたのでメモしておきます。
まずは今までの切り方を解説します。
レモンのとがっている方を上下にして半分に切ります。
すると当然、このように2等分されます。
そしてそれらをさらに、2等分に切り分けます。
4つの断片をさらに2等分に切り分けます。
すると、このようにレモンを8等分することができました。
ここで水色の線に注目してください。 果肉の断面がこのようになるということは、包丁の入っていない果肉の袋がある可能性が大きいのです。 よって、レモンを絞りこむ際に、果汁が出にくい、ということになりかねません。
さて、伊丹十三さんが福田欄童さんにならったという切り方を紹介します。 フランス人はこうやるそうです。
レモンのとがっている方を上下にしてまず1、2のように「X型に」包丁を入れます。 そして、4等分になった一つ一つを3、4のようにさらに二つに割るのです。
茶色い線で囲んだ果肉の形状に注目してください。 包丁の入っていない果肉の袋なんてないので、難なく果汁を絞ることができます。 さらに断面も美しいときたら、 フランス式の切り方を実践しないテはないのです。
比べるとあきらかですね。
古くからビタミンCの補給源として利用されてきたおなじみの柑橘類。 原産はインド北東部。 イタリア、スペイン、アメリカが主産国。
スシメシなんか作る際に、塩を入れる量を少し控えて、レモン果汁をひと絞りすると、さっぱりした味わいになるし、 マーマレードを作る際には必須。 さらにお菓子作りの際卵白の泡立てをよくするためにも使われる。
05/11/20