「チャーシューっていわゆるひとつの焼豚だよね。 でも作るときって大して焼かないよね。」
と、嫁はある日突然、チャーシューをつまみながら気づいてしまいました。
チャーシュー愛好家のオイとしては、キチンと焼いた、まさに焼豚を作らざるをえなかったのでした。
今回2種類の焼き豚を作ります。
まずは豚バラブロックを使った焼豚から。 豚バラの塊を買ってきて、すりおろしたニンニク、醤油、砂糖、紹興酒をあわせたタレの中に漬けこんでおきます。
割合甘めのタレを作ることが美味しさの秘訣ですので、さらにみりんやハチミツを足してみたりするとよいです。
漬けダレの中に、最低2、3時間は豚バラを漬けておきます。 途中でひっくりかえしてみたりしましょう。
※今回、薄口、濃口の醤油をあわせて使用しました。 紹興酒は日本酒でも、ブランデーだって代用可能です。
中華鍋に油を引いて、タレの中から取り出した豚バラを焼きます。 きれいな焦げ目をつけることが目的ですので、中まで火を通す必要はございません。
※漬けダレはあとで使用するので取っておいてください。
脂身のほうも、まんべんなく焼いておきましょう。 何しろ焼豚ですからね! なんだか東坡肉作りを彷彿とさせます。
※油はサラダ油でも胡麻油でも結構です。
豚バラをまんべんなく焼いたら取り出して、いったん鍋をきれいに洗いましょう。 そして再びコンロにセットし、豚バラを戻します。 そこへ、取っておいた漬けダレを注ぎ込むのです。
さらに豚バラがヒタヒタになるぐらいの水を足して、点火します。
要は漬けダレに水を足し、それで豚バラを煮ればよいのです。
中火ぐらいで3、40分煮込みます。 はじめのうちはアクがでてくるのでマメにすくったほうが美味しくできあがります。
煮ていくうちに水気が減り、まさに焼豚の様相を呈してきます。 中まで火が通ったら焼豚のできあがり(トップ画像)ですので、切り分けたり、丸ごとそのまま器に盛って、お召し上がりください。
※煮詰め方にもよりますが、意外とからめに仕上がりますので、やはり漬けダレは甘めに作っておいたほうがよいです。
さて次はもっと中華中華した焼き豚を作ります。 今回使用する豚肉はもも肉です。 豚モモとか、豚肩など脂身が少なめの豚肉の塊を買ってきてください。
ボールにニンニクのすりおろし、腐乳、醤油、砂糖、酒、赤みそ、すりごま、五香、テンメンジャンを合わせ、 お好みで着色用の水溶き食ベニを加え、よく混ぜ合わせます。
腐乳と五香がかなりいい仕事をしますので是非入れておきたいものです。 タレはやはり甘めに作っておいたほうがよいです。
タレの中に豚肉をまるごと漬け込みます。 漬け込む時間は3時間以上でお願いします。 冬場ならば夏場の倍の時間は漬けておいたほうがよさそうです。 頃合をみて、肉をひっくりかえしておきます。
タレから肉を取り出して、オーブンで焼きます。 強火で40分ぐらい焼くと、表面が固くなり、中まで火が通ります(環境により焼き時間は異なります)。
あらかじめ水あめを少量のお湯で溶いておき、焼いた肉を取り出して、まだ熱いうちにハケで表面に塗りつけます。
水あめを塗った豚肉を、再びオーブンに入れて、表面がすこし乾くまで焼くと、焼き豚のできあがりです。
切ってそのまま食べたり、ポン酢で食べたりします。
これぞまさに焼き豚。
08/07/16