唐揚の、何が旨いかといえば揚げてる最中ポツポツ生まれる「カラアゲのカケラ」でありまして、 そのカケラはその都度すくい上げては、揚げ手の特権として随時口中放り込んでは、ポリポリ至福を感じる所であります。
今回は、長々と「カケラ待ち」する事にシビレを切らしたところでならばいっそ、そもそも「カケラの揚げ物」を作ればよいのだという逆転的発想に起因しています。 一皿すべてがカケラだと思えば、見てるだけでドキドキしてきます。
カケラの正体は、鶏皮である事がほとんどです。 唐揚げを揚げている最中に身と皮が分かれてしまい、 各々揚がってしまった結果が一方はそれでも鶏のから揚げで、一方はカケラとなるわけです。
なんでこんなに安いんですかね鶏皮。 300グラムばかし用意して、カケラ的なひとつまみサイズに切り分けます。
皮をボールに入れて、みりん大さじ3、醤油大さじ2、胡麻油小さじ1を加えて30回混ぜます。 そうなんです老舗風唐揚げの手法です。
あとは漬けダレから引き上げては片栗粉をまんべんなくまぶしつけ、180度の油で揚げるだけ。
次第にキツネ色を帯び、パリリとした質感になるでしょう。 一個かじって「イーネ!」となったらぜんぶ引き揚げ、全体にザックリ塩を散らしていただきます。
はぁーポリポリ・・・心が静まります。
鶏皮に下味をつけて、パリポリに揚げる。
15/06/11