鶏ムネ肉とモモ肉って、ずいぶん値段に開きがありますよね。 「ムネは安いけどパサついて・・・」と敬遠がちな意見もよく耳にしますが、 こうやって食べるとアラ美味しいんです。
鶏ムネ肉を昆布で挟み、冷蔵庫で丸一日寝かせます。
あくる日昆布を静かにめくれば、しっとり赤みがかったムネ肉が現れます。 適度に水気が飛んで、その辺の肉でも「銘柄鶏」的な風貌となります。
あとはフライパンに胡麻油を引いて、弱火でこんがり両面焼けばよいだけの話です。
家事の傍らフタもせずにじっくり焼けば、〆ているだけあって想像以上に早く、芯まで火が通ります。
昆布は昆布で細切りにでもしてパリリと揚げればステキな付け合せとなります。
「昆布を食うなら揚げるに限る」と口に出るほど、揚げた昆布は旨いです。
肉を切り分け塩、胡椒を少々振っていただきます。 昆布の旨味がモロ入りこんだムネ肉は、今食べているのが何肉なのかウッカリしてしまうほど、斬新なサケノサカナへと昇華しております。
で、時々昆布をかじるのです。
鶏ムネ肉を昆布で美味しくしちゃうんです。
14/10/09