見知らぬ番号から着信がありました。 出てみると、かなり昔の友人でした。
このような場合、あまりいい知らせとか話ではないことが多い、ということはこれまでの人生で経験済みです。 さて今回は・・・
やっぱりそうでした。
幼い日のちょうど夏休み、毎日のように共に遊んでいた彼は、現在なんとかかんとかの秘書になったらしく、そこから話は二転三転し特許を申請中だとかの手袋か何かを買わないか、 もしくはオーナーにならないか風の話であり、話をそらすめに「んでさ、結婚してんの?」と聞いてみたらナントカIT系社長系の女性と結婚したとかしないかで、ともかく全ての話がウヤムヤであやしいな、 と判断したのでした。 「あのワンパクすぎたオマエはどこへ」
きっぱりお断りし電話を切った後、遠い昔、彼と一緒に汗びっしょりになって遊んだ日のことが次々に思い浮かびました。 ちょうど今の息子ぐらいの歳だったのではないでしょうか。 そんな彼のお婆ちゃんの作る肉じゃがは絶品でした。
今晩は肉じゃがでも作ろうかなあ・・・でもなんで「肉ジャガー」ってのばしてたんだろう。 ジャガー・・・ネコ科、車。
考えたあげく、元友人に頑張ってもらいたいのと、その婆ちゃんに敬意を表してジャガーという呼び方を残した料理を作りたいと思います。 肉じゃがはすでに作りましたので、じゃがいもの味噌煮を作ります。 本来「味噌ジャガ」という呼び名になるはずですが、あえて味噌ジャガーという料理名にします。
小ぶりなじゃがいもをご用意ください。 表面の土をよく洗い流しまして水気をきり、 鍋に放り込んで油を多めに回しかけたら火にかけます。 鍋をゆすり、まるで揚げるかのような勢いで、じゃがいもに油をからませます。
そう、今回は皮をむかずに丸のままのじゃがいもを用いるのです。
ジャガイモがヒタヒタにかくれるぐらい水を注ぎ、味噌をドサッと加えます。 もう、「ドォサァッ」と山ほど加えてください。 それが美味しく作るヒケツです。
味噌の種類は何だって結構です。 今回は普段活用している麦味噌メインで作りましたが、赤味噌でも、白味噌でも、イロイロ混ぜ合わせても美味しく作れるのは実験ズミです。
次いで砂糖をテンコ盛りで投入してください。 もう、「ドてんこ盛り」でお願いします。 それが美味しく作るコツです。
味噌ジャガーは油、味噌、砂糖、どれをとっても山ほど投入して煮ることで美味しくなるのです。 味噌の塩辛さは油と砂糖で中和されます。
※砂糖はザラメを使いたいところですが、近頃のザラメときたら、よくみると「カラメル色素」なんか使っておりましてよくありません。 むりやり茶色く見えるように仕立てているのです。 ワケわかりません。
あとは汁気がなくなりドロリとするまで弱火でグツグツ煮るだけです。 時折味見しながら砂糖足したり味噌をちぎって投げ入れたりしてください。
煮込んでいるうちに「ひき肉やベーコン入れたら合うだとうなあ」とか「タマネギ入れるとウマイだろうなあ」とか思い浮かびますが・・・ご自由にどうぞ!
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10/07/23